第5回 六本木伊~菜亭  柳家小太郎 | 落語・ミステリー(もしくは落語ミステリー)・映画・プロレス・野球・草バンド活動のよもやま話、やってます。好きな人だけ寄ってって。

落語・ミステリー(もしくは落語ミステリー)・映画・プロレス・野球・草バンド活動のよもやま話、やってます。好きな人だけ寄ってって。

鎌田善和です。売れてない分時間はありますので、遅まきながらブログ始めました。記事は落語やミステリーが中心ですが、映画・野球・プロレス・草バンド活動(野球でいう草野球の事)もリストアップしておきます。気になる、興味がある、と思う人にだけ伝われば。

 例年がほとんどそうであるように、今年も雨の七夕になりましたね。小学生くらいの頃は、毎年これでは、織姫と彦星が可哀想だなどと殊勝なことを考えておりましたよ。なにしろ新宿生まれの新宿育ち、空に満天の星が輝くなどというのを知らない小学生でしたのでね、星空と言えばプラネタリューム(当時はプラネタリュームと言えば、今は無き渋谷の東急文化会館、今は渋谷ヒカリエになってしまったあの場所の屋上にあった五島プラネタリュームでして、僕にとってはそこが、寄席の定席における末廣亭のようなフランチャイズでした。というか、その頃はまだサンシャイン60やらその隣のビルやらが出来ていませんでしたので、おそらくこの辺りでプラネタリュームと言えば”五島”しかなかったんだと思います。たしか小学校の課外授業で訪れたのもそこでした)で、でしか見た事がない。そこでは、季節の空ごとに見える星座を懇切丁寧に教えてくれましたが、この時期だけは”七夕伝説”が話の中心でした(当時のプラネタリュームには解説員という役割の方がいらっしゃいまして、その方が生で説明をして下さるのが当たり前でした)。ですから、こと座のベガが織姫で、わし座のアルタイルが彦星というのはいまだに忘れませんが、それらの星が実際に空のどこにあるのかは知りません。この2つの星と白鳥座のデネブがこの時期の空で最もよく見えるので、それら3つで”夏の大三角形”を作るのだと言われても、そもそも空を見上げても星なんかよく見えませんのでね、ピンときません。ただ、織姫と彦星とはそれぞれ天の川の対岸に居て、この日だけは彦星が天の川を渡って織姫に逢いに行くんだと聞いた覚えがありますので、天の川が見えさえすれば、その2つの星を見つけられるのでしょうが…。
 とまあ、子供の頃の僕は、そう教えられるとそれをそのまま鵜呑みにする素直な子供でしたので、そういう話には何の疑問を持ちませんでしたが、考えてみれば不思議です。まあ、こういうある種のメルヘンですから、不道徳な逸話にはし難いんでしょうから、まさか目立つ3つの星を全部遣って”夏の大三角関係”には出来ないんでしょうが、でも、何でデネブだけがこの話から「ハブにされてしまった」んでしょう?天の川を挟んだ大三角形という事は、どっちかの岸で2つの星がダブったとは容易に想像できます。デネブが、同じ岸の側にいる星との競争で競り負けたんだと思いますけれど、それにはどんな理由があったんでしょう?また、それを誰が決めたんでしょう?こういうのは調べれば分かるのでしょうが、調べないでグズグズ言っている方がメルヘンですよね。デネブの方が対岸の星に近すぎちゃったんでしょうか?それだと、”困難を乗り越えて逢いに行く”というドラマチックな盛り上がりに欠け、マリリンに逢いたくて海を泳いで渡ったシロ以下になっちゃうからでしょうかね?近いと、帳簿上日帰り出張が可能になっちゃうから?「ウワ~ン、私は、何の所縁もない西宮の皆様に、ですね、ウヴァ~、やっと議員になった、ウバババ~、少子高齢化問題を解決すべく、グワアーー、”バンバン”(←机を叩く音です)、視察をして意見交換をですね~、ウワアー、ちゃんとやってるんですぅっ!」今、日帰り出張と言えば、このギャグですよね。プロである桂春蝶師匠に感心され、褒められてさえいました。この人に今年度のR-1グランプリの特別賞でも差し上げたら如何でしょう?この人は政治家というよりも、ごく自然なゴリ押しピン芸人でしょ?それとも、西宮市を全世界に知らしめたという業績を讃えて、”西宮不名誉市民”にしてあげるとか。例えば城崎温泉に日帰りで出かけて、そこの方と意見交換をしたら(1日おきと言えるほど頻繁に出張していながら、その地の商工会議所などの方々は1度も意見交換をした記憶がないらしいので、そこに、彼以外の誰にも知られていない凄い方がいらっしゃるのだと推察できますが)、どうしてそれが少子高齢化問題の解決に繋がるのか、その1点だけでも、僕の様な頭の悪い人間にも判るように説明して戴けないものでしょうかねぇ…(余談ですが、あの方、脱法ハーブとは無関係なんですよね?まさかとは思いますが、東京への日帰り出張って…それを・・・?)。
 つい、あの面白い映像が浮かんできて(もう何日もこの映像をテレビで見せ付けられましたのでね、今では映像が動き出す前でも、この人の顔がテレビに映った瞬間に、笑い転げるようになってしまいました。条件反射というのは、なにもパブロフの犬に限ったことではありません。身を持ってそれを知りました)、要らない話を長々としてしまいました。反省して本題へ。
 今回も7月5日土曜日に、たくさんの方に伊~菜亭までお運び戴きまして、誠にありがとうございました。
 小太郎さんは”晴れ男”のようで、前回ご出演戴いた時も、お客様にお出で戴く時間、お帰り戴く時間には天候が回復していました。今回も昼頃までは悪天候でしたが、お客様にお出で戴く時間までには回復しておりました。これは、主宰する側には大変に有難い事なのです。当代の桂文楽師匠がマクラで「あたくし達の商売は弱い商売でして、お客様の家を1軒1軒回ってお呼びするわけにもお手紙を差し上げるわけにもいかない。こうして足を運んで戴けるのを待つ以外にない、まるで妾のような商売で…」と仰いますが、主催者というのもまさにそういう心境です。朝からバリバリに天気が良いと、ディズニーランドにお客さんを獲られてしまうのではないかとヒヤヒヤしますし、雨や雪、雹や霰が降ったり雷が鳴ったりしたら、「行くのを止めようか」と思われてしまうのではないかと心配になるのです。その点、小太郎さんの持っている”お天気運”というのは、「今から落語を聴きに行こうかな」というのにマッチした、程よいものです。
 さて今回は、・・・今日もすっかり脱線してしまいました。ここからこの日の高座に触れたら、何処まで長いブログになってしまうか・・・、今日はそれを反省しつつ、あっ、ヤバイ、またあの人の映像が頭に浮かんで来そうな前触れが・・・。ウッ、プププ・・・。ということで、今日のところは、サービス精神旺盛な小太郎さんが撮らせてくれた写真をオマケにして、お開きとさせていただきます。この続きはまた明日。


註;小太郎さんが来ているのは私の袢纏でして、小太郎さんが日本火消し保存会に入会されて木遣りをあげているというわけではありません。あくまで洒落ですから、誤解されませんように。