東直己『探偵はひとりぼっち』 | かまBROTHER

かまBROTHER

アル中の備忘録

かまBROTHER
東直己さんの『探偵はひとりぼっち』

読了~っと。


ススキノ便利屋探偵≪俺≫シリーズ第4作目は、探偵の依頼ではなく、オカマのマサコちゃんの殺害事件に自分から首を突っ込んでいく話でした。


◆あらすじ◆

みんなに愛されていたオカマのマサコちゃんが、めった打ちにされて殺された。若いころに彼と愛人同士だったという北海道選出の大物代議士が、スキャンダルを恐れて消したのではないかという噂が流れはじめる。マサコちゃんの友人だった俺は、周囲が口を閉ざすなか調査に乗りだした。やがて、身辺に怪しげな男たちが現われ、奇怪な事件が-----。



この作品に登場する政治家は北海道の人なら誰がモデルなのか分かると解説に書いてありました。

ウチのダンナさんは札幌育ちなので、登場する場所が分かるのでオモシロイと言ってました。



本作は早々に相棒の高田が入院し、助っ人なしでピンチを乗り越えていきます。

高田ファンとしては高田のフェードアウトが早くてサミシイ思いでしたが、新しい登場人物それぞれのキャラも立っていてオモシロく読めました。

ラストはどんでん返し。理不尽な殺人にやりきれない気持ちになりました。