10/18(日)出題の宿題次の一手の回答(その2) | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は津山おもちゃ図書館将棋教室が5/5(日)、高島教室が5/19(日)の予定です。

岡南将棋教室では11級以下の「入門コース」にて、ほぼ毎回、宿題プリントを配布しており、回答は次回教室にて行っています。今回は10月18日(日)出題分の次の一手の回答(解説は11/1(日)の教室で実施済み)の2回目です。

◎第2問

(図1 問題図)
 

第2問の問題図は前回の続きとなっていて、第1問の結果図から後手が△6七角と打ち込んできた局面です。この手は次の△8九角成や△3四角成を狙っています。先手にはそれを阻止する好手があります。その手を考えてください。

まずは失敗手の解説から・・・。

○失敗手:▲5八金右(途中図1)、△3四角成(失敗図)

(途中図1 ▲5八金右まで)
  

一番まずいのは▲5八金右のような手です。自陣に大駒を打ち込まれるとあわててこのような手を指してしまう人は多いのではないでしょうか?しかし、相手は喜んで△3四角成(△2三角成などでもOK)と「馬」を作ることに成功します(△8九角成で「桂」を取られる手の方がヒドイとのご指摘をいただきました。その通りですネw)。

(失敗図 △3四角成まで)
 

問題図では後手に「馬」を作らせない好手があるのです。


○正解手:▲7八角(正解図)、△同角成、▲同金(結果図1)

正解手は▲7八角です。この手は「角」取りになっています。また、後手が△3四角成と「馬」を作ると、▲同角と取ってしまうことができます。かといって、後手はほかの地点に「馬」をつくることもできません。なので、△7八同角成と指すことになりますが・・・。

(正解図 ▲7八角まで)
  

結果図1となって、後手の「馬」作りは失敗に終わりました。それどころか、先手陣には「角」の打ち込みのスキがなくなっています。結果図1をよく見てほしいのですが、問題図の1手前の局面(つまり後手が「角」を打ち込んでくる前の局面)から先手だけが一手「▲7八金」と指したことになっていることを確認してください(すなわち、先手がいつの間にか一手得をしているのです)。

(結果図1 ▲7八同金まで)
 

なぜ、そうなったのかというと、それは、後手の△6七角が悪手だったのと、その手に対する先手の▲7八角が好手だったからです。この「▲7八角」のような手はよく出てくるのですが、皆さんは次の格言(かくげん)を覚えておくとよいと思います。

今回の格言:「角(かく)には角(かく)」


さて、▲7八角を正解手としましたが、問題図では▲5六角という手もありそうです。なので、これを研究してみたいと思います。

○研究:▲5六角(参考図)、△同角、▲同歩、△6七角、▲7八角(結果図2)

(参考図 ▲5六角まで)
  

▲5六角には△同角、▲同歩までは一本道です。ここから後手には△6七角と△5七角という2つの手が考えられます。

△6七角には▲7八角(結果図2)が「角には角」の格言どおりの手で、これで後手が失敗です。

(結果図2 ▲7八角まで)
 

△5七角にはやはり「角には角」で、こんどは▲6八角(結果図3)と打つ手が好手となります。結果図3以下は△6八同角に▲同玉でも▲同金でも先手陣にスキがなくなります。

(結果図3 ▲6八角まで)
 


つづいて第3問です。これは岡南教室名物の「裸玉」(はだかぎょく)戦からの出題です。後手が△6五玉と突進してきた局面で、次に△7六玉と「歩」を取られると、先手は失敗です(棋力差からいくと、先手敗勢といえます)。先手が「裸玉」を卒業するために覚えておいて欲しい一手があります。それを考えてください。回答は次回へ・・・。

(第3問)
(問題図 △6五玉まで)
  



その3へつづく。


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