8/2(日)の岡南教室「入門コース」で配付した「夏休みの宿題①」プリントの第5問の解説です。
(第5問)
まずは失敗手から。
○第5問の失敗手:▲3一銀、△1二玉、▲3二馬、△1三銀(失敗図)
(失敗図 △1三銀まで)
▲3一銀の「王手」は指し手みたくなる手だと思います。しかし、失敗図となって後手玉に「詰めろ」がかからなくなってしまいます。
○第5問の正解手:▲3二銀(正解図)
(正解図 ▲3二銀まで)
正解は▲3二銀です。この手は「王手」ではありませんが、次に▲2三銀成の一手詰めと、▲3一馬、△1二玉、▲2一銀不成の3手詰めを狙った「詰めろ」になっています。2つの「詰めろ」を同時に受けるのはとてもむずかしく、実は正解図で後手玉には「必至」がかかっています。
○正解図からの変化(その1):△3四銀、▲3一馬、△1二玉、▲2一銀不成(変化図1)
(変化図1 ▲2一銀不成まで)
△3四銀は▲2四銀成の「詰めろ」を受けた手ですが、変化図1となって後手玉は詰みます。
○正解図からの変化(その2):△5三角、▲2三銀成(変化図2)
(変化図2 ▲2三銀成まで)
△5三角は▲3一馬を受けた手ですが、今度は▲2三銀成でやはり後手玉は詰みます。
正解図の▲3二銀は「玉の腹(はら)から銀を打て」という格言にもなっているほどの有名な手筋で、終盤戦ではよく出てくる手です。初心者にはむずかしい手だと思いますが、初段を目指す人なら知っていないといけない大事な手筋です。
それではいよいよ最後の問題です。
(第6問)
解説は次回へ・・・。
その8へつづく。
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