セイさんがお忙しいので、今回から少しの間セイさんのイラストはお休みです。




風習という言葉を聞くと、なんだか古めかしい決まりごとみたいなものを思い浮かべてしまう私です。



あるお店で短い期間ですが一緒に働いていたキャシーは、ちょっと変わった風習を実行していました。


キャシーは外国人で、日本人の旦那さんと結婚して日本国籍を取得し、ソープでも働けるようになったんだと思います。



ある日、仕事を終えて控え室に行くとキャシーが帰る準備をしていました。




ユキ「キャシーお疲れさま!もうあがり?」



キャシー「うん、もう帰ります。」



ユキ「今日は忙しかったね!………ヤダッ!なにやってるの!!!」




自分のお財布から1万円札を1枚取り出したキャシーは、ライターでそのお札に火を点けたんです(驚)




灰皿の上で燃えていくお札を前にキャシーは黙っていました。


お札がすっかり灰になるまで見届けて、キャシーに聞いてみました。




ユキ「なんでお金を燃やしちゃったの?」



キャシー「今日のお金を神様に渡すと、神様が喜んでまた明日もいっぱいお金が入るよ。」



ユキ「キャシーの国ではそういうふうにするの?」



キャシー「そう、お金を貰ったら少しだけ神様にあげるの、ありがとうの意味。」



ユキ「千円とかじゃダメなの?1万円はもったいないね…。」



キャシー「千円でも良いけど、いっぱい貰ったらいっぱい神様にもあげる、それで神様喜ぶから。」



ユキ「そっか、今日は忙しかったもんね。でも毎日燃やしてるの?」



キャシー「そう、帰る前に燃やしてる。」




キャシーの国の宗教なんでしょうか?


自分の収入の一部を燃やして神様にお祈りすることで、翌日も稼げるんだそうです。




今までは個室で燃やしていたようですが、この日は忙しくて個室が全部埋まっていたので控え室で燃やしたようです。




初めて見る光景に私はビックリしてしまいましたが、彼女は当たり前のことだと言います。


風習として昔からやっていれば当然のことなんですよね。




農家では同じように採れた作物を神様のために燃やすそうです。




日本で生まれ育った(しかも無宗教)私にはもったいなくて仕方ないです…。


お金に火を点けるなんて考えられないことですから。



それだけ神様を信じているってことなんでしょうね。





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