素人の皆さんも一度くらいは経験したことがあると思うんですが、アンダーヘアーのお手入れってソープ嬢には欠かせませんよね?



今は電気の熱で焼き切るような便利な道具も数種類出ていますから、お線香で処理するソープ嬢も減ったと思うんです。



でも昔はお線香で毛先を焼き切る手入れの仕方が普通だったそうです。



私はいまだに、お線香ならぬタバコで焼いていますけどね(笑)




今回の話はそのお手入れで失敗して、指名客を失ってしまった嬢の話です。




私がいちばん楽しく働いていたお店でのこと、このお店では嬢全員が仲良くて珍しく陰口もなかったんです。



このお店である日フリーでついた加藤さん、30代の自営業の人です。



加藤さんにはこの後、私の指名のお客さんとして数年間お付き合いいただいたんですが、最初の出会いはちょっと変わったものでした。




加藤さんは、私の後輩にあたる奈美ちゃんを指名して数回通っていたんだそうです。




フロントから、奈美ちゃんのお客さんが出てすぐに入り直しているということは聞いていたので、何かあったのだろうと思っていましたが、詳しく話しを聞いてみると………。





加藤「俺がソープに通うのはさ、現実を忘れるためなんだよね。それが目の前であんなことされちゃ………家のカミさん以下だよ。」




ユキ「そんなに落ち込んでどうしたんですか?」




加藤「今まで何回か指名してた子にさっきも入ったんだけどさ、前回入ったときに毛の処理をしろって言ったんだよ、そしたらさっき目の前で始めたんだよ!」




ユキ「は?毛の処理をですか?」




加藤「そうだよ、線香出してきて大股開きでその場でやり始めたんだよ!ガッカリだよ。」




奈美ちゃんは素人からの入店で、まだ3ヶ月ほどしか経っていなかったためアンダーヘアーの処理をしていなかったんだそうです。



それを見かねて加藤さんが、『ソープの子はお線香で焼いて処理するものだ』と教えてあげたらしいんです。



そうしたらその日、奈美ちゃんは加藤さんの目の前で教えられた通りに嬉しそうに毛の処理を始めて見せたというわけです(汗)





加藤さんの気持ちもわかるし、奈美ちゃんの行動の意味もなんとなくわかる………でも色気もなにもあったもんじゃないですよね?




その場はそれで終わったかに思えたんですが、しばらく経ってまた問題が発生したんです。



もちろんその問題とは奈美ちゃんです。




私より古株にあたる鈴香さんが控室で奈美ちゃんに注意し始めたんです。





鈴香「奈美ちゃん、斉藤さんって指名のお客さんいるでしょ?その人の前で何かしたよね?」




奈美「斉藤さん?あぁ、2~3週間前に来ましたけど………私、何かしましたっけ?」




鈴香「うん…ちょっと聞いたんだけどね、目の前でお線香使ったでしょ?」




奈美「はいっ、お客さんに教えてもらったんです♪」




鈴香「それはお客さんの前でするものじゃないから、家でやってきなね。」




鈴香さんも周りに気を使ってか、ズバリとは言いませんでしたが、私を含め数人は何のことだかわかっていました。



私が加藤さんから聞いたように、他の嬢もお客さんから聞いていたり、その嬢から聞いたりで知っていたんです。



こんなわけで奈美ちゃんは数人の大事な指名客を失ったんです。



もちろん見せられたお客さんの中には、なんとも思わず通い続けている人もいたんでしょうけどね。



加藤さんの言う「風呂上りに素っ裸で家の中をウロウロする色気のないカミさん」………私も気をつけようと思いました(汗)




   今回のイラスト笑えますよね(笑)



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