薔薇を拒む | 本との出会いは、師との出会い。

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智慧は、先生から指導されて身につけるものではなく、自ら学ぶものです。ですから、先生が本であっても、生徒の意欲が高ければ、学習の成果が期待できます。書店には、素晴らしい先生方が、時代を超えて、いつでも待っています。

薔薇を拒む (講談社文庫)/講談社




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施設で育った博人は、大学進学の援助を条件に、山奥の洋館に住み込みで働き始めるが、雇われたのは、博人だけではなく似た様な境遇の薫も一緒であった。二人は、奇妙な生活を受入れ謎に触れないようにしていたのだが、令嬢である小夜への想いは交錯する。ある日、洋館を仕切る人物の死体が発見され、今まで隠されていた秘密が明るみになり、さらなる悲劇が幕を開ける。少女漫画のような設定で始まった物語は、最終行で、テレビドラマのような結末を迎える。私は、近藤史恵さんの思惑の中で、小夜が博人と薫の違いに気付いていたのではないかと思う。



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