ふだん着のデザイナー (桑沢文庫)/桑沢 洋子
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行ってみたい専門学校・・・
それは、桑沢デザイン研究所です。できれば、もう一度行ってみたい。
卒業して28年経たって、ようやく理解できつつあるデザインのあるべき
姿について、若い意欲のある学生たちに混じって、、もう一度学んでみたい・・・
私は、桑沢デザイン研究所を卒業しました。
私が、桑沢デザイン研究所に入学した目的は、デザインの仕事に就くために、
デザイナーとしての技能を身につけるためでした。
しかし、その頃の私は、デザインとは何か、デザイナーの仕事とは何か?
という問いに対する探求が足りませんでした。
ある企業にデザイナーとして就職して、その後2回転職して、常に何らかの
形で開発の仕事に携わりながら25年を過ごし、開発の仕事から品質管理の
仕事に異動して2年半、ようやく、社会にとって、デザインの考え方が大事で
あることを思い知りました。
デザイナーにとっては、当たり前のことですが、デザインとはフォルムや色を
整える仕事ではなく、すべての要素をバランスさせ、世の中を前進させる
IDEA(哲学)なのです。