映画「クーパー家の晩餐会」 平成28年2月19日公開 ★★★☆☆
クリスマスイブ当日、シャーロット(ダイアン・キートン)は、4世代11人が勢ぞろいする晩餐会を最高のものにすると決意する。
夫のサム(ジョン・グッドマン)との離婚のことも伏せておくつもりだった。
一方、娘エレノア(オリヴィア・ワイルド)は、不倫を隠すべく空港で出会ったばかりの男性に恋人役を頼み……(シネマ・トゥデイ)
訳アリ家族のコメディは好きなジャンルですが、複雑で映画で一度みただけではわからない・・・
と聞いていたので、DVDスルーを決めていました。
登場人物はこんな感じ↓
サムとシャーロットを中心に4世代のクーパー家がクリスマスイブに全員集合する話。
赤い枠が血縁関係のあるメンバーです。
離婚寸前のサムとシャーロットは、今年がみんなが集まる最後のクリスマスと覚悟しているのですが、
実は長男のハンクも妻との別居状態を秘密にしていて、長女のエレノアも不倫を隠して行きずりの青年を連れてきます。
「たまにあう家族に心配をかけないように都合悪いことは秘密」というのは、実生活でもよくあることで
セリフ劇の割にはぶっとんだ設定じゃないのがちょっと意外でした。
祖父バッキーの行きつけのカフェのウエイトレスがアマンダ・セイフライドだったので
彼女がストーリーのキーパーソンかとおもったら、意外とあっさりだったし・・・
天使キャラと思わせて「マジ、ウザい」を連発のマディソンや、お兄ちゃんを健気に応援するDBは可愛かったです。
アメリカだと、日常会話のなかでも、「民主党支持」「共和党支持」なんていうことばが出るんですね。
「FOM0」という単語が何回か登場して、後で調べたら「Fear of Missing Out・・・楽しいことを逃していないかという不安や恐れ」
だということがわかりました。
「自分一人がおいていかれる不安」という意味もあって、自分は気が進まないけど、取り残されたくないから参加する・・・
なんか日本人的ですけど、ネット社会の今は、SNS依存症の意味で、よく使われるようです。
勉強になりました。
度々ナレーションが入るのに、なぜ↑の相関図がすっと理解できないのか?
4世代にはわたっていますが、前妻とか連れ子とかもいなくて、むしろシンプルな相関図なのに・・・
それはきっと、キャストの実年齢からの無意識な思い込みがあるからかもしれません。
主役のダイアン・キートンは若々しいスタイルを保っているけれど、もう70歳。
夫のジョン・グッドマンが64歳なのはいいとしても、少女時代のシーンで3歳違いくらいにみえる妹が
マリサ・トメイの51歳っていうのは、ありえないですよね。
父親のアラン・アーキンが82歳だから、父親との歳の差が12歳で、妹との歳の差が19歳っていったい・・・?
マリサ・トメイ演じるエマも見た目だけだと、ハンクの姉くらいに見えるから、
その辺から頭のなかの相関図が混乱してしまうんでしょうね。
ナレーションは、実は犬のラグスだったことが最後の方で判明しますが、
そうすると、「愛犬ラグスは〇〇した」のようなナレーションはおかしいんじゃないの?って思いましたが。
これ、邦題では「晩餐会」ですが、実際は家族が集合するクリスマスのファミリーパーティーなんですよね。
日本公開が2月になってしまったのをごまかしたのがバレバレで、なんか残念です。
DVDスルーしたために、ハロウィンが終わって、クリスマス準備の始まるこの時期に見られたのはラッキーでした。