映画「超高速!参勤交代リターンズ」 平成28年9月10日公開 ★★☆☆☆
原作本「超高速!参勤交代リターンズ」 土橋章宏 小学館文庫



江戸時代、幕府から5日以内の「参勤」という無茶な難題を、知恵と工夫で何とか果たした湯長谷藩。
藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)率いる一行は帰途に就く「交代」の道中、
湯長谷で一揆が起きたという知らせに仰天する。
彼らに敗北した老中・松平信祝(陣内孝則)の逆襲によるもので、
一揆を鎮めるため大急ぎで帰郷した政醇たちだったが、城は奪われており……。(シネマ・トゥデイ)

「リターンズ」でわかるように、2年前の「超高速!参勤交代」の続編です。
★の数が少ないことでわかるように、個人的にはあまり満足できませんでした。
先日の「ディアスポリス」はつまらないといいながら、長文になってしまって反省。
オススメできない映画は、今後、極力簡単に書くことにします。

参勤交代は、そもそも有力大名の経済力を枯渇させるための政策のひとつだから
非合理なことこの上ないのは周知の史実。

財力のある大名もタイヘンですが、それ以上に貧しい大名にとっては
費用を浮かせるために涙ぐましい努力をしたというのは本当のことで
前作(感想は→こちら)は、そのへんの参勤交代のトリビア情報満載でした。

佐々木蔵之介のコメディとの相性もよくてそこそこ楽しめたんですが、
今回は悪ノリが過ぎた感じで、ヒール役の松平信祝のデビッドボウイを意識したアイシャドウにはあきれました。
すでに時代劇ではなくなってます。


信祝は実在の人なのに、子孫の皆さんからのクレームはないのかしら?


唯一のトリビアは
行きが「参勤」(江戸に来て将軍に謁見)
帰りが「交代」(国元に帰る)
ということくらいでした。          以上。