映画「寄生獣」 平成26年11月29日公開 ★★★☆☆
原作コミック 「寄生獣」 岩明 均 講談社

 

辺に漂着した小さな寄生生物、パラサイト。
彼らは人間に寄生しては宿主に擬態し、ほかの人間を食料としてむさぼっていく。
そのうちの1匹が至って普通の高校生・泉新一(染谷将太)に寄生するが、脳を乗っ取ることができずに右手に宿る。
自身の肉体にパラサイトが寄生して驚がくする新一だったが、
彼をミギーと呼んで共生するうちに奇妙な絆を育むように。
やがて、彼の通う高校に教師・田宮良子(深津絵里)に寄生したパラサイトやって来る。
それを発端にほかのパラサイトが次々と出現し、新一とミギーに襲い掛かる。(シネマ・トゥデイ)

去年観ていたんですが、まだ書いていませんでした。
新一の右手がミギーになってしまうのは予告編で見ていまして、ぎりぎりキモカワイイ造形だったので
「メン・イン・ブラック」に出てくるようなへんてこなエイリアンがぞろぞろ出てくるコメデイを想像していたら、
いきなり顔が割れてバックリ喰われてしまったり、自分の母を殺さなくちゃいけない展開になったり・・・
予備知識なくてみたので、驚いているうちにどんどん話が進んでしまって、ほとんど理解できませんでした。

「パラサイト」は人間に寄生し脳を乗っ取った時点で宿主を支配して肉体を操り
他の人間を捕食するのですが
新一に寄生したミギーはたまたま脳を乗っ取れず支配できるのは右手だけ。
なので、安部サダヲ演じるミギーとのバディー的な関係は、非常に例外的なものだったんですね。

ミギーは自分と同じ種類の脳波を感じ取ることができるから、
新一は誰がパラサイトに乗っ取られているかわかるのですが、他の人にはわかりません。
いや、実の母にはわかる、なんていうシーンがあったかな?

イケメン転校生島田を演じる東出昌大は、じっとしていればカッコいいのに
動いたりしゃべったりするとぎこちなさ全開なんですが(失礼!)
この気味悪いパラサイトの役は気味悪くて最高!
もうこの路線でいったらいいんじゃないですか?

パラサイトは油絵の溶剤に弱いとか、パラサイト同士の性交では人間しか生まれないとか、
ミギーに身体を修復してもらった新一は、血液が混じってパラサイトに近づいてしまったとか、
こういうのは後編でもでてくるかもしれないから覚えておこうとは思いましたが、
いろいろあってめんどくさい。

帰ってきて他の人の感想をチェックしたんですが、原作は10巻もあるからカットされている個所も多くて
原作ファンの皆さんはコミックへの熱い思いを語っていらして、ますます話が難しくなるので
20世紀少年の時と同様、のこりはDVD待ちでいいかなぁ、と。