映画 「スタートレック エンタープライズ」 平成7年12月23日公開 ★★★★☆
次元の桃源郷とでも言うべき“ネクサス”への接近を図る狂信的な科学者によって銀河が危機に陥る。
それを阻止すべく科学者と対峙するピカード艦長だったが、
ネクサスの扉である巨大なエネルギー・リボンが二人を包む。
そして、ネクサスに送られたピカードは、そこで死んだはずの伝説の人物に出会う……。
前作で旧シリーズに終止符を打った映画版が、通算7本目の本作から「新スター・トレック」の世界に突入。
(allcinema ONLINE)
この劇場版7作目からは、メンバーが総入れ替わりで、艦長はパトリック・スチュワート演じるピカードとなります。
とはいえ、カークやチェコフなど、引退した旧メンバーも登場して、新エンタープライズ号の試験飛行に招待される、という出だしです。
パトリックはXMENのプロフェッサーのイメージが強くて、新しいほうの艦長とはなかなか思えず・・・
実際このとき50歳を超えていたし、カークたち初代メンバーなんて60歳を超えてるし、
もう一人ソランという科学者役のマルコム・マクドウェルといい、特別アクション得意でもない
中高年のおじさんの戦闘シーンには別の意味でハラハラしました。
今回の見どころは、新旧2人の艦長が時空を超えて協力し合う、ということですが、
初老のおじさんたちが着心地の悪そうな制服着てよその星で薪割りしてたり・・・なんか変なんですけど。
それでもずっとテレビシリーズでおなじみだったカーク艦長の最期の雄姿をたっぷり見せてくれます。
長年の彼のファンたちを思ったら、カークの最期はあっけないものであってはいけないのでしょう。
彼はエンタープライズBの危機を救って爆死し、(実は生きたままネクサスに取り込まれて)
その80年後にピカードに見守られて再び死ぬことになるのですが、最後はにっこり笑って旅立ちます。
「It was fun」・・・
まあ、これ以上ない幕引き、ですね。
新スタートレックでは、スポックが全く登場しないのが残念ですが、それに代わるのが、アンドロイドのデータ少佐。(↑右端)
彼は膨大や知識や情報処理能力には優れているのに、感情や欲求のようなメンタル面は不完全で、
それでも一生懸命人間の愛情やユーモアを理解しようとしている彼のちょっとずれた反応がおかしいです。
その後、彼は自分の意思で感情チップをセットしたことを後悔し、
感情を持つ者はそれをコントロールするのが使命だ・・・ということを知ることになります。
スターウォーズにもC-3POという ヒューマノイド型のロボットが登場しますが、より人間に近い分、
私はスポックやデータに共感してしまいます。
スケールの大きさではどう考えてもSWに勝てっこないけれど、ホームドラマ的に楽しいのはトレックかな?
AOS(JJ版)になって、主要キャラも若くなって、ビジュアル的にも格段に向上しましたしね。
基礎知識ゼロなので、こんなアンチョコ本を参考にしながら、
↓
劇場版の①から⑩までは、ともかく、100円レンタルでこつこつ制覇したいと思います。