映画 「ガッチャマン」 平成8月24日公開予定 ★★★☆☆
21世紀初頭。
謎の侵略者によって、たったの17日間で地球の半分が壊滅的な被害を受ける。
侵略者から地球を守るため、“石”という特殊な結晶体の力を引き出せる適合者が集められる。
適合者は800万人に1人。
施設に集められた適合者は特殊エージェントとしての訓練を受け、
石を操る忍者、ガッチャマンとして侵略者と戦うべく立ち上がる。 (シネマ・トゥデイ)
東京国際フォーラムAでの完成披露試写会に行ってきました。
佐藤東弥監督のほかに、松坂桃李(大鷲の健)綾野剛(コンドルのジョー) 剛力彩芽(白鳥のジュン)
濵田龍臣(燕のジンペイ)、鈴木亮平(ミミズクの竜)が登場したのですが、
5人の登場シーンは、なんと、5m,4m,3m,2.5mから飛び降りるワイヤーアクションです。
フォーラムAの広さですからこのくらい飛ばないと映えないんですが、
キャストたちはべつにアクション俳優ではないので、怖かっただろうなぁ~
撮影は去年のうちに終わっていて5人が合うのは久しぶりとか。
まるまる半年かけてのポストプロダクション作業が終わったのが先週。
映像の編集工程に時間をかけただけあって、一番の見どころは特殊効果映像かもしれません。
三丁目の夕日のチーム「白組」だけあって、東京の街並みがリアル!
敵のギャラクターのタイヤ型の戦車みたいなのが舞い降りてくるのは、アニメの殿堂中野です。
東京タワーでもスカイツリーでもなく、「中野サンプラザ」が東京のランドマーク!というわけですね。
そこから甲州街道を通って新宿三丁目~さらに東へ・・・・
山手線のガードを超えるところに興奮するのは地元民だけかも、ですが。
タツノコプロのアニメ番組「科学忍者隊ガッチャマン」が放映されていたのは70年代。
そういうアニメがあったことは知っていたし、
♪ 誰だ 誰だ 誰だ~
♪ 空のかなたに踊る影
♪ 白い翼の ガッチャマン
なんて歌も歌ったことあります!
そういえば昔、へんなコスプレさせられて、ミニコントみたいなのをやった・・・
なんて思い出したくもない記憶も蘇ってしまいました。
なので、ちょっとはキャラの設定とかストーリーとかもわかるかと思ったら、全くわかりませんでした。
単にその場しのぎの宴会芸だったようですね。残念。
結局、映画でみたことしかわからないですが、
要するにギャラクターたちに襲撃された地球を救うため、彼らのシールドを唯一敗れる
青い「石」を操れる特殊能力を持つ「適合者」たちが集められ、彼らは自分の意思とは関係なく
「最終兵器」として訓練をつみ、なぜか首の後ろには「二」のマークが・・・・?
前に「ヒットマン」という映画をみたとき、スキンヘッドの首の後ろにバーコードの刺青のあるのがスパイ、
というのがあって、
「そんな一目瞭然じゃ、スパイだってバレバレじゃん!!」
って思いっきり突っ込んだんですが、
彼らの「二」もバーコードみたいなもんなんでしょうか?
実写版では5人はGスーツ着用で、これ、とってもかっこいいんですが、どんな機能があるのか?
必殺技も「科学忍者」レベルだからちゃんと通用してるのか?
アイアンマンのパワードスーツを期待したら物足りないです。
(ちなみにこのスーツ、脱ぐのに15分着るのに15分かかるので、撮影が30分以上止まってしまうため、
「トイレに行きたい」と撮影現場でなかなか言いづらい、悩み多き代物だったとか・・・)
敵の一般隊員と一対一で戦ってもいい勝負だったりするから、スーツの機能以前の戦闘能力の問題かも。
5人とも、どちらかというと、無敵のヒーローというより、「打たれ強い」キャラなのか?
5人それぞれの得意分野とか、多分あるんでしょうが、映画みるだけではよくわからず。
ただ、一番年下の甚平がメカ担当でハッキングが得意!というのだけはわかりました。
サイボーグ009でも一番体が小さいイワンがそういう役回りでしたね。
5人にはそれぞれ悲しい過去があったりして、その記憶や体験が今の性格を形作っているようです。
たびたび過去に飛んだりするのですが、子ども時代の子役たちがあまり似てないからすぐにつながらないんですよねぇ・・・
命令に絶対で個人的感情をもちえない「最終兵器」であるはずの5人なのに
過去の恨みとか恋愛感情とか、地球が危機一髪!ってときにそっち優先だったりするのは
お約束ながらちょっとイラッとしますけどね。
「恋愛感情」といったら、唯一の女性隊員、剛力彩芽が核になると思っちゃいますが、
実はもうひとり「謎の女」的キャラが出てきまして、むしろ今回は彼女が主役じゃないかと思うほど。
初音映莉子という名前に聞き覚えあると思ったら、今月公開の「終戦のエンペラー」のヒロイン役で
ハリウッドデビューする女優さんでした。
オリジナルのアニメがわからない分私には楽しみも半減でしたが、
旬の俳優さんたちをたっぷりみられるので、物足りないってことはないです。
そして、エンドロール終了後の一瞬のシーンには驚かされます。
(早くに席を立たないでください!)
・・・・ってことは、続編ももう決まっているのでしょうか?