映画「ウーマンインブラック」 平成24年12月1日公開 → まだ観ていません

原作本 「黒衣の女 ある亡霊の物語」 スーザン・ヒル 早川文庫 ★★★★☆

読んで♪観て♪

ハリーポッターを卒業したダニエル・ラドクリフの初主演映画として注目されていますけれど

「ホラー」のカテゴリーなので、ちょっと見るかどうかは迷っているんですが・・・・


ただこの原作はずいぶん前に読んだことがあります。

映画化を機に早川から新装版がでたので、「あとがき」目当てに読んでみました。


トラデイショナルな古典文学の香りただよう、正統派のゴシック小説。

(作者がまだ存命というのが意外なくらいです)

スプラッターとかゾンビ映画とかグロテスクな演出で映像化はしてほしくない・・・

というのが正直な感想。

醜悪なクリーチャーではなく、「じっとたたずむ黒衣の女の亡霊」ですからね。

悪さをしないわけでもないんですが、襲って来たり超常現象をおこしたりするわけじゃないから

映画にして面白いんだか・・・・?

むしろ稲川淳二的な語りで聞きたい気がします。

「黒衣の女」の亡霊の出現する「ドラブロウ夫人の館」は、

モン・サン=ミッシェルのような、引き潮の時だけそこへいく道が現れるという閉ざされた場所。

「あんぐり口のトンネル」「九死人の土手道」「うなぎ沼」・・・・

地名ひとつとっても、ぞくぞくするような恐ろしさがあります。


あんまり得意なカテゴリーではないんですけどね。

上映館多いうちに、サクっと観に行きたいと思っています。