画 「キツツキと雨」 平成23年4月14日公開 ★★☆☆☆

関連本「キツツキと雨 ユートピアを探して」 沖田修一  角川書店 ★★★☆☆→キツツキと雨①


読んで♪観て♪

人里離れた山村に住む克彦は、森林で木々を伐採する、いわゆる木こり。

妻に先立たれ、定職に就かない息子と二人暮らしをしていた。

ある日、仕事の途中、映画の撮影で山に来た青年、幸一と出会う。

車が溝に嵌って身動きが取れない幸一らを撮影現場まで送ると

ゾンビのメイクをされエキストラ出演するハメに。

嫌がりながらも内心はまんざらでもない克彦は、

やがて幸一の姿に息子と自分自身を重ねるようになり…。 (GOO映画)


「南極料理人」がまったくダメな私にとっては、

「去年全く期待してなかった映画」のひとつで、トーゼンDVD待ちだったんですが、

(理由は前回 書いたので省略しますが)

思ってたよりは良かった、というのが正直な感想。


勝手な想像だけで撮ってる南極とちがって、映画のメイキングという

映画人にとっての日常を描いているからなのか・・・?

役所広司の扱いも、もっと武骨で融通のきかないステレオタイプな古い人間と思ったら

意外と適応能力あって、まるで助監督みたいにきびきび働いてました。


映画監督の青年に、同じ名前の息子を重ねるというのは納得だけれど

すべて想定内の脚本。

せっかく豪華なキャストを使っているのにもったいないです。

名優山崎努と平田満の「へたくそな芝居」というのはここでしかみられないから

あえて「見どころ」をあげるなら、ココですね。


それにしても劇中映画の「ユートピア~ゾンビ大戦争」がDVDの特典映像になかったのは残念!

これだけを楽しみにレンタルしたんですけどね。

(DVD豪華版のほうには予告編だけははいっているようですが)