後輩だけど偉そうに言う鍛治本です。
作品が決まり、キャスティングが決まる。
再演物、何回も上演されているものだと、
あぁ、あの人があの役をやるのか。
きっとこんな感じになるだろうなぁ。
と頭に思い浮かべることはないだろうか?
そして、なんとなく予想がつくなぁとこれからの観劇リストから外すことはないだろうか?
僕はある。
劇団での再演作品。
あの人があの役をやるのか。
これが、全く予想外である楽しみもある。
けど、
あの人があの役をやるようになったか!
という楽しみもある。
けど、前述の通り、なんとなく予想がつくなぁ。ということもままあると思う。
これは劇団の良いところでもあって悪いところでもある。
劇団員、出演者同士でも、これはある。
あの人がこの役をやるのか、こういう感じになるだろうなぁ、こういうお芝居をしてくるだろうなぁ。
大体の予想は出来る。
それが、劇団ならではのチームワークの良さやテンポの良さに繋がることもあれば、
マンネリになることもあるだろう。
これも劇団の良し悪し。
でも。
でもだ。
時々、その予想を覆す瞬間や、人がいる。
今日の通し稽古、僕は畑中さんにそれを感じた。
畑中さんの主演なんて腐る程見てきている。(←言い方が悪い!)
汗みどろになって、走り回って、ボロボロになってるのなんて見飽きていると言ってもいい。(←だから言い方!)
でも、今日の畑中さんは、僕の畑中予想をフッと越えてきた。
それはパワーアップというのではなく、見たことのない畑中さんの顔を見た。という感じ。
これを頭の中で予想しただけで、見逃すなんてバカげてる。とも思った。
これだから劇団は面白い。