『思い込みを捨てなさい』
みたいな話を耳にするのですが
思い込みを捨てるもなにも
思い込んでるものを捨てられるはずは
ないと思うのですよ。
僕も多分にあると思うのですが
当人は何を思い込んでいるのか
皆目検討がつかないじゃないですか。
それがそうだとすると
『思い込みを捨てなさいを捨てなさい』
になると思うんですよね。
思い込みは捨てるものじゃなくって
気づくものだと思うのですが
その昔、淡路島に行ったときに宿泊した
旅館から散歩がてらコンビニまで
歩いていこうと思いましてですね
そこを通りがかった中学生をつかまえ
コンビニの場所を訪ねますと
その中学生は
『ぜんぜん近いですよ。
あそこのカーブを曲がってすぐです。』
って教えてくれたんです。
僕は彼に歩いても行ける距離ですか？
と訪ねました。
すると彼は『ぜんぜん行けますよ！！』
満面の笑みを浮かべ元気よく答えて
くれたものですから、僕まで
なんだかめっちゃ近い場所にコンビニが
あるような気がしたんですよね。
ただ・・・
僕は内心、彼がそこのカーブと言った
そのカーブがめっちゃ遠くに見えてたんです。
『ありがとう』
あまりにも爽やかなその少年に対し
僕は一礼してコンビニにむかって
歩を進めました。
夕方で少し暗いから遠くに見えるだけかな？
このように僕は自分に言い聞かせ
歩いてみるとですね
そのカーブになかなか
たどり着けないんですよね。
カーブノサキニナンカイルネ
カーブノサキニナンカイルネ
これやっちゃったな・・
って思いながら歩いてたんだけど
これ僕の思っている近所と彼の言う近所って
違うんだなって思いながら歩いたんですよ。
これは島特有の距離感か、はたまた
四国のお遍路さんの感覚が根付いているから
なのか、明らかに距離感覚が違うってことに
気づいたんですよ。
彼は中学生なので車でいうとこの距離感覚は
わからないと思うし、僕の感覚がいつの間にか車の距離感覚に身体が浸透してしまっているということにも彼どころか僕自身も忘れてしまってるんだな。と、そう思いましたよね。
こうやって、自分の思い込みって
何らかのハプニングや周囲の反応で
はじめて気づくことができると思うのです。
ですので
思い込みを捨てようという
その思い込みを捨てても
それは周囲との関係性や
外部の何かしらの事象が伝えてくれるので
えっ！？
マジ？
って、その瞬間に思い込みだったことに気づき思い込みに気づいたとうことは、すでに
それは思い込みではなくなっているので
気づいただけで外れているということに
なりますよね。
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