座間味レース「やんばる」
帆かけサバニでレースに出場することは、相当のエネルギーを要する。
サバニを準備し、
どこかで調達できる訳ではないコツコツ自らで制作しなければならないマストや帆、エークなど、諸々を準備して、
初めて出場する準備ができる。
「やんばる」チームのキャプテン・満名は、
入るお客様より断るお客様の方が多いのでは?と言われる程人気のシマブタの店を切り盛りして、
全く空いた隙間のない生活をしているにも関わらず、
今年も早くからレースには出る。 と決めていた。
サバニは私が管理しているが、
準備にいつまでも動き出さないからこっちがしびれを切らしついつい手を出しそうになる。
どのチームも多かれ少なかれいろいろな問題や苦労を乗り越えて出場している。
今年のやんばるチームはメインのクルーがいろいろな理由で3人も抜けてしまった。
そこでまだ一度もサバニに乗ったことのない女性に中学生2人を含む3人の学生が乗る。
指南広義号は、「より多くの人に帆かけサバニに乗ってもらいたい」との思いで造られた舟だ。
チームはそれぞれのカラーがあり、
十分な準備が出来ずとも、それはそれでやんばるチームの、
`てーゲーなユルさ’も、らしくていいのかも知れない。と思えてくる。
多くの困難を乗り越えて、
焦るでもなく、結果としてさらりと実行に移すしなやかさが実は本当に強いのかも知れない。
とにかくエントリー出来たことに、敬意を表したい。