昨日の夜は、中小企業家同友会の勉強会に出席しました。

 いわき市の課長さん、係長さんを招いての「中小企業振興施策」の勉強です。

 今後、策定されるであろう中小企業振興条例の話や具体的な各種施策の説明を受けた後、質疑や意見交換が行われました。

 

 当事務所は、いわき市の創業者支援室(インキュベートルーム)に入居していますので、身近な話題として、私なりに感じている現在の創業者支援の課題をお話させていただきました。

 現在、創業者支援室は入居者募集中ですが、全11室中4室の空きが、かなり以前から存在しています。
 一市民の感覚としては、より良い施設としてその魅力を向上させることにより、公共施設の有効活用がなされるべきであると感じています。

 入居者の感覚としては、現在の創業者支援室の管理状況が極めて閉鎖的であり、エリア入口やエレベーターなどにも入居事業者の表示はなく、一般の市民の人達が創業者支援室の状況をほとんど把握できないこと。
 そのため、創業者支援室のエリアが単なる立入禁止区域となっているに過ぎないことなど、様々な課題を感じています。

 また、「ビジネスインキュベーション」と「経営コンサルティング」は必ずしも同義ではなく、入居者のニーズやレベルにマッチしたきめ細かなサポートも必要でないかと思っています。

 ハード面、ソフト面の両面においてクリアすべき課題も多いですが、原状について率直に認識を共有し、魅力のある施設とするためにも、いわき市担当者と入居者が直接的に意見交換をする機会を設けてはどうかと提言させていただきました。

 

 朝になりまして、私の住んでいるいわき市常磐地区では、雪が舞っていました。
 積もりはしませんでしたが、この冬、市内平野部では、初めて雪らしい雪を見たように思います。

 

 ところで、今日の午後には、東京の学生さんが卒業論文の調査とのことで、当事務所を訪ねてきてくれました。

 いわき市におけるコミュニティビジネスや社会的企業などの研究をしているとのことです。
 創業者支援の話もたくさんしましたね。

 事務所内でいろいろな話をした後、創業者等の交流拠点として利用されている「b-cafe(ビーカフェ)」や、復興飲食店街「夜明け市場」にあるコワーキングスペースにも一緒に行ってみました。
 また、当事務所の後には、kamidanaの製造販売をしている正木屋材木店さんにもお話を聞きに伺うとのことでした。

 いわき市に関心を持って調べてくれるのは、市民として非常にありがたいことです。
 立派な卒業論文となることを祈念いたします。