自己顕示とやっかみ | Jさんブログ

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ケアマネジャー受験対策講師育成ブログ (さくら福祉カレッジ )

人ってさ。

ともすれば、俺が俺が、私が私が、って
自分を押し出したくなる時ってあるよね。

俺のほうがスゴい。

私のほうがスゴい。

わたしはこんなにできる。

そう主張したくなるようなことってあると思うの。

自己顕示欲だね。

この自己顕示欲ってさ。

そういう表現をすると一見、悪いことのようにも
聞こえるよね。

あんまりいい雰囲気には聞こえない。

だけど、進化欲って言ってみたらどうかな。

ちょっと聞こえは変わってくるよね。

もうすこし違う表現をしたら、発展欲。

これはどう?

またすこし変わってくるんじゃないかな。

印象が。

自己を顕示しようとする想いってさ。

これは存在するものだよね。

たしかにある。

心の内にある。

これは世界を見渡しみてもそうだよね。

花だって、一生懸命、自己顕示してる。

美しく咲かせてる。

他よりも魅力的に見られなかったら
ミツバチさんは来てくれない。

来てくれなかったら受粉しない。

繁栄しない。

だから、競ってるが如く、一生懸命、
キレイに、美しく咲かせている。

クジャクもそうだね。

いかに美しく見せるか。

自己顕示に励んでいる。

そう考えると自己顕示というもの自体、
悪いものではないんだよね。

発展、繁栄という点において必要なもの。

だけど、あまりにそれが過ぎるとさ。

やっかみは出てくるよね。

1匹のオスクジャクがあまりに美しすぎて、
全てのメスクジャクがそこに持っていかれるとさ。

他のオスクジャクのやっかみが生まれるよね。

そのやっかみが大きくなってくると、イジメが
はじまったりね。

無視がはじまったり。

なんらかのやっかみ作用がはたらきはじめて、
美しいオスクジャクはやられちゃう。

淘汰されてしまう。

こういうことがあるよね。

自己顕示そのものはすばらしいことだけど、
あまりにそこが過ぎると不調和の原理が働いて
淘汰されていく。

そういったところがあるわけだね。

上に上にと競争で伸ばすだけじゃなく、一度
上に上がったなら、今度は下に下に、横に横にと
広げていくエネルギーも必要なわけだね。

これが調和の原理。

この2つのバランスを常に見なくてはいけない。

人間というのは何かで成功すると、その成果を
他に見せたくなるんだよね。

自己顕示したくなる。

それ自体はある一定の範囲においてはプラスに
作用するわけなんだよね。

自分自身がさらに成長するための起爆剤にもなるし。

触発されてやる気の出るひともいたりすると、
他を進化させる働きもあるわけだね。

そういう良い作用もある。

だけど、あまりにそれが過ぎると、他のやっかみ、
嫉妬という作用が大きくなってしまって。

それが何らかの現象を生んで、その成功から
引きずり下ろされるということもある。

この点、注意しておかなきゃいけないね。

出世したり、注目されたり、何かしらの経験で
味わったことがあなたもあるかもしれないね。

必ず、伸びたものを元に戻そうという作用がある。

だから、成功が大きければ大きいほど、今まで
いた場所とのギャップが大きいわけだから、
落とされたときのダメージは大きいよね。

2階から落ちたくらいなら軽傷ですんでもさ。

5階から落ちたら軽傷じゃすまない。

下手したら再起不能ってことにもなるから。

これは注意をしなきゃいけないね。

どうやって注意するかといったら、2つのことを
意識しておくということだね。

まず1つは、静かにゆっくりやるということ。

まわりに気づかれないようなスピードで
淡々と進化していくこと。

太陽が沈んだことに怒りを覚えるひとって
滅多にいないよね。

ものスゴくゆっくり、気づかれないくらいの
スピードで上がって、下がっていく。

ゆっくりと進めることだね。

もう一つは、まわりを引き上げること。

あなたが5階にいるとき、まわりのひとも1階から
3階くらいまで引き上げていればさ。

引きずり下ろされてもギャップは2階分だよね。

ダメージは少ない。

自分が上がると同時に、他の人も引き上げていく
という働きも同時に意識していくことだね。

自分が主任から課長になるときは、あなたに
付いてきたひとも社員から主任にしてあげる。

そういう働きを見せてあげる。

バイトの子がいるなら、正職になれるように
働きかけてあげる。

そういう調和の原理も取り入れることだね。

むかし、ある会社にいたとき、わたしが
店の店長をしていたことがあって。

そこで出世をする機会があったんだよね。

支店の業績が認められて、東京本社に
栄転する機会があったの。

そのとき、わたしだけが変わるっていうんじゃ
支店の社員はおもしろくない。

だから、そのときの支店の社員をさ。

鹿児島と千葉に異動させて。

そこで店長に上げたんだよね。

業績を出させて。

出しかたはずっと一緒に仕事してたから
知っているしね。

上司の立場からサポートもする。

それで力のある二人の社員は店長に昇格して。

最後まで、わたしを支えてくれたんだよね。

わたしがその会社を辞めるときまで。

もしわたしが一人だけ出世に甘んじて
浮かれてたりしたら、ひょっとしたら
足元をすくわれたかもしれない。

そういうことも有り得たかな、って。

いま振り返ると思うんだよね。

自分、自分と顕示したい欲というのは
それ自体は真理であり、良いことでもある。

だけど同時に、それとは反対に作用する働き、
不調和を調整しようとする働きに対しても
意識を向けることが大事だね。

これが分かると、痛手は少なくなると思うよ。

何をはじめるにしても。

攻めと守りだね。

攻めに意識がいきやすいとはおもうんだけど、
攻めと守りは同時に存在するものだから。

守りのほうもすこし考えておくといいね。

J