中国が来年スゴいことに?!~人民元相場から見る中国と米国
中国が一人勝ちの様相を呈してきました。
2008年リーマンショック以降、人民元相場は
1ドル=6.8元前後で安定しています。
このことが何を意味するのか?を考えてみたいと思います。
金融危機以降、真っ先に回復を見せたのは中国。
皆さんもご存知の通りです。
そして、2009年の経済成長率も8.2%と予測されています。
(アジア開発銀行)
つまり、各国の経済成長率が低迷する中、
頭一つ抜け出ている中国の通貨が高くなっていないのです。
その理由は中国が元売りドル買いの為替介入を行っているからです。
これにより、中国は人民元安による輸出拡大と、
ドルを大量保有することで米国への発言権を強める狙いがあると思われます。
また人民元はドルペッグですので、
ドルが下落している今、他通貨に対して人民元は下落していることになります。
これが理由で、中国の経済成長と人民元安を狙って、
外資(投機資金)が大量に流入しています。
この資金が株や不動産へ流れており、バブル発生が懸念されています。
来年あたりスゴいことになるかもしれませんね。
今、世界中の資金が中国へ集まっていると言っても過言ではないと思います。
まさに一人勝ち状態です。
しかし、果たしてこれがいつまで続くでしょうか。
1.大量に保有するドルや米国債の下落
2.市場に流れた過剰流動性資金によるバブル崩壊
3.為替介入のための資金調達
特に3.について、どこから巨額の資金調達を行っているかが不明です。
通常、為替介入の原資は国債(日本の場合は政府短期証券)を発行し、
為替介入を行います。(つまり借金して為替市場へ介入します)
ですが、中国の場合、あまりに巨額である、資金調達している情報がない、
などから、輪転機を回して刷っているのでは?との見方も存在しています。
もし仮にそうであれば、ドルも現在大量にドルを刷って市中に流していることは
以前の記事でお伝えしたとおりですが、
http://ameblo.jp/kaigaitoshi/entry-10398353577.html
中国もそうであるとすると、
お互い輪転機を回し、市場に供給しているといった異常事態は
いつまでも続くことはありえません。
いまや世界の2大大国と言われる中国と米国。
互いがマネーを巧みに操ることで、支えあっていますが、
これが心中の引き金を引かないとも限りません。
資本主義におけるマネーの流れは、
一旦トレンドが出来ると、そのまま突っ走ってしまう傾向があります。
かつての円キャリーもそうでした。
それが、何らかの拍子で逆回転したとき、
大きな損失を被る人が必ず出ます。
世界マネーの動きを読み、
今、どこに資金が集まっているのか?
それがいつまで続くか?
そして今、何をしないといけないか?
を考えることを習慣づけないと、
知らない間にリスクを取ってしまうことになります。
中国の動向はますます目が離せません。
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