●地デジの闇を見た…… | サンロフトの本とテレビの部屋

●地デジの闇を見た……

●歌詞テロップのミス?
昨日の『HEY!HEY!HEY!』に郷ひろみが登場。過去の夜ヒットの映像がたくさん流れた。新御三家の中では、彼が最も長期間ヒットを飛ばしてきた。
映像には歌詞テロップが入るのだが、『禁猟区』の「点点点 点点点」は誤りだと思われる。映像ではその前の「そこから先は」は切られていたが、その次は「turn、turn、turn、turn、turn、turn」が正しい。私も長い間、「そこから先は……」という歌詞の三点リーダーを「点点点」と歌っているのだと思っていた。


他にも、最近CSの古い歌番組等で正しい歌詞を知ったものがある。
『私はピアノ』の「聴くわラリー・カールトン」は「聞くわ、何か?と」だと思っていたし、『飛んでイスタンブール』の「ジタンの空箱」は「時間の空箱」だと思っていた。

まあ、どうでもいい話。


●地デジの闇を見た……
BSで地上波のサイマル放送が始まったのは、かなり前だ。地デジ受信不能な地域のみ視聴可能で、通常はスクランブルが掛かっている。それが、東日本大震災による被災地のアナログ停波1年延期と連動し、BSでの地上波放送に被災地も加えられた。
さらに5月末、地デジアンテナ工事待ちの世帯にも、これが拡大された。アンテナ工事が2~3ヶ月待ちになるのは、何年も前から予測されていたことだ。


そこで、未だ室内アンテナの我が家も、早速申し込んだ。アナログに比べ、地デジの受信状況は悪い。天候だけでなく季節や時間帯によっても変化し、リアルタイムならアンテナ調整もできるが、予約録画だとまともに録れていないこともある。


↓の記事で初めて気づいたが、重大な落とし穴があった。
「東京の放送になる」という説明は受けたが、「地元ローカル局の系列キー局しか視聴できない」という説明は無かった。民放2局の福井県では、日テレとフジテレビの2チャンネル+NHKしか観られない可能性が高い。FBCは日テレとテレ朝のクロスネットなので、テレ朝も観られるという期待は残る。


だが、実際は、それ以外のキー局の番組も放送されているので、「JIN-仁-」も「なんでも鑑定団」も「ふしぎ発見」も観られなくなってしまう。場合によってはテレ朝の「ハガネの女」、「慰留捜査」、「モーニングバード」もアウト。これじゃ、アナログ放送からの大幅な退化である。


登録できるB-CASは3枚まで。テレビ3台なら十分に思えるが、テレビ&レコーダで2枚食うので、あとは録画環境の無いテレビ1台きりだ。まさか、このためだけに録画機能内蔵テレビに買い換えるわけもない。


視聴者の利便性が全く考えられておらず、単に地デジ普及率の数字を上げるのと、ローカル局の利権を守るためだけの措置だということが分かるだろう。そもそも、地デジ普及率95%なわけがない。視聴不能地域だけでも5%を超えている。
オマケに、個人情報はNHKと地元自治体に転送される。個人情報保護法って、こういう局面では意味無いねぇ。


尚、希望者は今すぐ申し込んだ方がいい。電話はますます混雑するだろう。先へ行くほど、審査基準が厳しくなっていく可能性もある。
書類を郵送してもらい、書き込んで返送する。それが向こうで受け付けられた次の月から7ヶ月間の利用だ。つまり、今月末近くに申し込んだのでは受付が7月になり、視聴は8月1日から。なんちゅうお役所仕事。つまり、7月24日のアナログ停波から1週間はテレビが見られなくなるのだ!! そもそも、受付が7月31までという期限付きなのも根拠が分からんねぇ。こんなにがんじがらめに規制しないと成立しないメディアって、事実上終わってるんじゃなかろうか。


関連ページ  アゴラ『【電波利権崩壊】日本全国誰でも東京の地上波番組が見れるようになりました!』