安部公房ファンのための無料月刊誌「もぐら通信」第3号にエッセイを書かせていただきまし | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

安部公房ファンのための無料月刊誌「もぐら通信」というのが創刊されています。

ここの右上でメールアドレスを登録すると、無料で送られてきます。

「もぐら通信」という名前がいいですね。
といっても、安部公房ファン以外には意味不明ですが、
安部公房が亡くなった後、
残されたフロッピーディスクの中から、
日記が見つかり、
その日記のタイトルが「もぐら日記」だったのです。

この「もぐら通信」の第3号に、
エッセイを書かせていただきました。

「安部公房、映画に行く
   ──ルイス・ブニュエルの『忘れられた人々』」
というタイトルです。

昔から思っていたことなので、
書かせてもらえて、
ちょっとスッキリしました。

安部公房ファンでない方には、
関心のない内容で、
ファンの方には、
ものたりない内容かもしれませんが……。

映画を観ながら、
安部公房を読むのも一興ですよ、
というおすすめです。

この原稿を書くために、
久しぶりに昔読んでいた『安部公房全作品』という本を引っ張り出したのですが、
付箋だらけで、自分でびっくりしました。


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本当に熱心に読んでいたなーと思います。
安部公房の『密会』の読むときなんか、
もったいなくて、
ページが減っていくと、
せつなくて胸が苦しくなりました。

最近は、そんな思いで本を読むことが、減ってしまったかも。
もっと、悪夢にうなされるように入り込んで、本を読まなければと思います。