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「もぐら通信」という名前がいいですね。
といっても、安部公房ファン以外には意味不明ですが、
安部公房が亡くなった後、
残されたフロッピーディスクの中から、
日記が見つかり、
その日記のタイトルが「もぐら日記」だったのです。
この「もぐら通信」の第3号に、
エッセイを書かせていただきました。
「安部公房、映画に行く
──ルイス・ブニュエルの『忘れられた人々』」
というタイトルです。
昔から思っていたことなので、
書かせてもらえて、
ちょっとスッキリしました。
安部公房ファンでない方には、
関心のない内容で、
ファンの方には、
ものたりない内容かもしれませんが……。
映画を観ながら、
安部公房を読むのも一興ですよ、
というおすすめです。
この原稿を書くために、
久しぶりに昔読んでいた『安部公房全作品』という本を引っ張り出したのですが、
付箋だらけで、自分でびっくりしました。
![$「絶望名人カフカ」頭木ブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20121129/11/kafka-kashiragi/5d/c1/j/t02200154_0709049512307952503.jpg?caw=800)
本当に熱心に読んでいたなーと思います。
安部公房の『密会』の読むときなんか、
もったいなくて、
ページが減っていくと、
せつなくて胸が苦しくなりました。
最近は、そんな思いで本を読むことが、減ってしまったかも。
もっと、悪夢にうなされるように入り込んで、本を読まなければと思います。