11月9日に宝島社新書から「ワーキングプア 」が発売になります!概要は以下のとおりですので、興味のある方は是非ご一読いただければと思います。
表紙はこんな感じ↓
●「ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る」
宝島社新書 11月10日(金)発売! 720円+税
著者 門倉貴史
●本書のセールスポイント
「労働人口の4人に1人は生活保護水準で暮らしている!」
ベストセラーエコノミストが、
「働く貧困層(ワーキングプア)」という格差問題に警鐘を鳴らす!―
現在の日本には「ワーキングプア」と
呼ばれる人々がどれぐらいいるでしょうか?
①約150万人
②約250万人
③約350万人
④約550万人
「ワーキングプア」が増加傾向で推移していくことになれば、日本で暮らす人たちすべてが大きなダメージを受けることになるだろう。貧しい人の増加は、日本全体の個人消費を抑制し、政府の税収にもマイナスの影響を及ぼす。増税の負担は、豊かな人々の上に降りかかるのだ。この問題をどうすれば解決できるか、もっと真剣に考えていくべきではないか。(本文より抜粋)
●目次
はじめに
第1章 日本の労働者の4人に1人は生活保護水準で暮らしている
日本の労働者の4人に1人は「ワーキングプア」という悲惨さ
なぜ「ワーキングプア」が増えるのか?
増加する生活保護を受ける世帯
今後の拡大が予想される日本の所得格差
米国で増加するワーキングプア
ワーキングプアからホームレスへの転落
ドキュメントワーキングプア①
「年収14億円の会社社長から、時給900円のコンビニバイトに」
ドキュメントワーキングプア②
「元大手100円ショップ店長。激務の末に・・・」
第2章 働き盛りの中年家庭を襲う「ワーキングプア」の恐怖
『アメリカン・ビューティー』の主人公がもし生きていたら…
40万人にも上る中高年男性の「ワーキングプア」
会社の倒産やリストラで中高年男性が「ワーキングプア」に
抑えられない諸々の支出
今後、深刻化するとみられる中高年のニート・フリーター問題
「ワーキングプア」を苦にして自殺する中高年層
中高年の「ワーキングプア」の増加はノンバンクの業績にも悪影響
中高年サラリーマンに重くのしかかる教育費の負担
ドキュメントワーキングプア③
「55歳、元SE。年収800万円から路上生活者に」
ドキュメントワーキングプア④
「46歳、非常勤講師。家族経営の会社が倒産して借金一億円に」
第3章 日本型雇用形態の崩壊
二人三脚で歩んできた終身雇用制度と年功序列賃金制度
なぜ終身雇用・年功序列制度は崩壊したのか?
派遣社員とはなにか?
1990年代以降急増する派遣社員
派遣労働者の弱い立場を象徴する事件
働きすぎの正社員は心のワーキングプア
ドキュメントワーキングプア⑤
「31歳、内装工。ボーナスをもらった経験があまりないので・・・」
ドキュメントワーキングプア⑥
「30歳、元教師。結婚しても普通の家庭を作るのは無理かな・・・」
第4章 非正社員で働く若者たち―「3人に1人が非正規雇用」という現実
非正社員として働く若者たち
深刻化する若年雇用の問題
正社員になれない若者が「ワーキングプア」に陥るリスク
「パラサイト・シングル」となる若年の非正社員
増加するフリーターとニート
ニートとそうでない人の所得格差が拡大
フリーターやニートの増加は経済にもマイナスの影響
若者がニート化する原因は雇用環境の悪化
改善が見込まれるマクロの雇用環境
若年層で深刻化する雇用のミスマッチの問題
ドキュメントワーキングプア⑦
「32歳、アルバイト。『10年後の未来は見えない』」
ドキュメントワーキングプア⑧
「33歳、元鉄道会社勤務。意欲が高まってもがんばれない」
第5章 「構造改革」による自由主義経済と民営化の果てに
聖域なき構造改革で得たものと失ったもの
非正社員から正社員への門戸を広く開放することが必要
ワークシェアリングで「ワーキングプア」の問題は解決するか?
消費税の増税は「ワーキングプア」の負担をさらに高める
セーフティ・ネットとしての最低賃金の引き上げが必要
外国人労働者の参入で非正社員の生活がさらに苦しくなる
ドキュメントワーキングプア⑨
「31歳、障害者施設者職員。周囲との格差うんぬんは気にしない」
ドキュメントワーキングプア⑩
「35歳、シングルマザー。『生活保護には自由がない』」
あとがき
BRICs経済研究所 代表 門倉貴史