BRICs経済研究所 では標題のレポートを発表しました。概要は下記のとおりです。詳細はHPをご参照ください。

 

■警察の監視下におかれているラブホテルの数は2004年で6636軒。その数は風営法施行の前年に当たる84年の1万1604軒から一貫して減少傾向にある。

■しかし、警察庁が把握している軒数だけをみて、ラブホテルの営業がふるわなくなってきていると考えるのは早計だ。警察の監視下に入るのを嫌って一見普通のホテルのように営業している裏のラブホテルが増えてきているからだ。裏のラブホテルは、営業許可を受けているラブホテルよりおしゃれな作りになっているのが特徴で若者に人気がある。

■全国のラブホテルの軒数は裏のラブホテルも含めて3万7000軒もある。警察庁が把握しているラブホテルの4倍もの裏ホテルが存在しているということだ。

■一方、ラブホテル一軒当たりの客室数は、平均すると20室程度。また各客室は1日にだいたい2.5回転する。これは、ひとつの客室を1日の間に2組半のカップルが利用しているということだ。普通のホテルや旅館の客室回転率は一日平均一回転程度であるから、ラブホテルの2.5回転はホテル・旅館業のなかではかなり高い数字といえる。

■結局、3万7000軒×20室×2.5回転で、1日に延べ185万室もの客室が稼動している計算になる。

言い換えれば、1日に185万組のカップルがメイクラブのためにラブホテルを利用しているのだ。これを人数に直せば1日370万人が利用していることになる。一方、ラブホテルの売上げはどれぐらいの規模になるのであろうか。ラブホテルの客単価は平均して7000円程度だから、1日当たりのラブホテルの売上げは7000円×185万室=1295000万円、1年では4兆7000億円の大産業となっている。