インビクタス / 負けざる者たち | まーのブログ

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南アフリカ初の黒人大統領となったネルソン・マンデラと、ラグビー代表チーム「スプリングボクス」の主将フランソワ・ピナールの人種と地位を超えた友情を描いた作品。監督はクリント・イーストウッド、出演はモーガン・フリーマン、マット・デイモン、トニー・キゴロギ、パトリック・モフォケン他です。


(2009年度:アメリカ)


アパルトヘイト時代のスプリングボクスはW杯は不参加で、表舞台には立てていなかったものの、「隠れ世界一」の呼び声のある超強豪チームというイメージがありました。なので、本作前半の弱さ加減には違和感を覚えました。でも、鑑賞後に調べてみると、W杯の地元開催が迫っていたこの時期は本当に低迷期だったようです。作品を盛り上げるために、事実をねつ造してるのかと思ってしまいましたよ(苦笑)。


さて、前置きが長くなりましたが、マンデラという人物の偉大さと器の大きさ、そして政治家としての有能さが伝わってくる秀作に仕上がっていました。うがった見方をすれば、マンデラは国を一つにまとめるためにスプリングボクスを利用しただけなのかもしれません。でも、W杯優勝に至るまでの軌跡、そして黒人と白人の心が通じ合い、暗黒時代に終わりを告げた様子が嫌味なく、感動的に描かれているのは事実。これは演出の巧みさと俳優陣の好演が絡み合った結果なんでしょう。


(ムービープラスで鑑賞)