GANTZ PERFECT ANSWER | まーのブログ

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謎の黒い球体「GANTZ」をめぐる物語の完結編。原作は奥浩哉、監督は佐藤信介、出演は二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、伊藤歩、綾野剛、山田孝之、本郷奏多、田口トモロヲ等です。


(2011年度:東宝)


これ以降、激しくネタバレしています。冒頭で小型の「GANTZ」の存在が明らかになり、死んだ加藤(マツケン)が現実世界に唐突に現れ、「ミニガンツ」によってガンツ軍団に新たなメンバーが加わり、ターゲットである黒服星人軍団との死闘へとなだれ込んでいきます。走行中の地下鉄内で一般人も巻き込んで繰り広げられるこの壮絶なバトルは、今までの日本映画のバトルアクションのレベルをはるかに超えており(まぁ過去がショボすぎなんですが)、見応えがありました。これは前編以上に面白い!と思ったのですが、中盤からストーリーが難解になり、混乱してしまいました。原作未読の人は置いてけぼりにされているのか、単に僕に理解力がないのか、わけがわからないよ(苦笑)。なんで玄野(ニノ)のガールフレンドの多恵(吉高由里子)がターゲット(ミニガンツ指名の4人目のメンバー)になったの? 多恵が死んだら彼女を復活させようとして、玄野が更に必死に頑張るからなのか? 玄野自身もそんなこと言ってたし。でも、前編で玄野は「全ての犠牲者を救い出す」と言ってなかったっけ。そんな回りくどいことしなくても玄野はバトルジャンキーになってるし、ほっておいても頑張ったんじゃね? それにそんなことしてしまったから、「ガンツルーム」に星人たちが殴り込みをかけてくる事態になってもうたやん。そういえば多恵は死んだのに「ガンツルーム」に来なかったな。なんで? もう一つ考えられる理由は「電池切れ」が近いので、玄野を「GANTZ」の後継者にしようとハナから企んでおり、多恵を利用したということ。もしそうなら思惑通りになったけど、「玄野GANTZ」は全ての犠牲者を復活させると同時に、星人たちとの戦いを止めちゃったぞ。「前任GANTZ」にとって、それは大誤算じゃないのか? 玄野はそれで満足でも、今後は星人の残党をのさばらせておくことになるぞ。奴等は悪さをしないのか? そもそも、どっちが正義で、どっちが悪なんだ? これで「パーフェクトアンサー」と言われても困るぞ(苦笑)。『GANTZ』ファンの方からすれば、トンチンカンなこと言ってます? 本作を観て僕が改めて思ったことは、やっぱり『魔法少女まどか☆マギカ』は傑作だということです。


(日本映画専門チャンネルで鑑賞)