「RICES療法」のひとつ、アイシングについて説明します。
アイシングを指導した際よくある質問が以下のことですね。
「どうやって冷やすか?」
「どれくらいの時間冷やすか?」
「何回くらい冷やすか?」
「どんな効果があるのか?」
単にアイシングと言ってもやり方や方法は人それぞれです。
色々な理論が言われますが、私がトレーナーとして日常的に行っていて、かつ効果が出ている方法で説明しますね。
まず、「どうやって冷やすか?」
氷を袋に入れたり、氷嚢に入れて冷やすことをお勧めします。
まちがっても、ケーキやアイスを買ったときに付いてくる固くなるアイスパックみたいなもので冷やさないようにしてください。
0℃以下に下がると凍傷の危険性があります。
凍傷になると、やけどの跡が残ってしまい、その跡はほぼ一生残ってしまいますのでご注意を!
そして、袋に氷を入れたら、水などを入れず、袋を一枚ほどを直接、痛みのある部分にあて、アイシングをします。
「どれくらいの時間冷やすか??」
アイシングを始めるとまず、「冷たい!」という感覚になります。
その後「痛い!」という感覚になり、「何も感じない!」という感覚になります。
この「何も感じない!」からがアイシングスタートです。
ここから20分程度を推奨しています。
「痛い!」で終わってしまうと、深部まで冷えず表面の感覚だけが反応しているじょうたいです。
まったく意味がないわけではないですが、できれば「何も感じない!」というところまで我慢しましょう。
「何回くらい冷やすか?」
これも症状によってそれぞれですが、受傷直後は20分アイシング、20分休憩、20分アイシングを5セットくらい繰り返します。
慢性期では練習直後、お風呂上りにはアイシングすることをお勧めします。
「どんな効果があるのか?」
そもそも、なぜアイシングをするのか??
主な目的は・・・
・痛みを取る。
・症状の悪化防止。
・熱感や、腫れをふせぐ。
・組織の回復。
が主な目的です。
先ほども述べた、「感覚がない!」からがアイシングスタートということ。
なぜなのか??
それは、
感覚がなくなると、身体の防御反応で、危険!と思い、感覚のなくなる部分に血行を送ろうとする。
結果、血流がよくなり、疲労物資や痛みの物質も運んでくれる。ということです。
直接的な効果としては、もちろん毛細血管を細くして腫れを防いだり、機能障害を防いでくれたりします。
冷やしたのに血行が良くなる・・・
そうなんです!
アイシングとは、結果的に血流改善を促し、組織の回復にも役立っています。
よく「温めた方がいいですか?冷やしたほうがいいですか?」って聞かれますが、どちらでも良いんです。
ただし!最後はアイシングで終わること。
最後に温めてしまうと体が少しずつ冷えてきて、痛みを引き起こす原因になったり、腫れがひどくなることにもつながります。
なので、アイシングをしてケアを終われば間違いはないということです。
アイシングについて説明しましたが、これはあくまでも、私の意見であり、私が実践してきた結果、効果があったと思われる、手法であり、考え方です。
参考になればと思います(^^)