サポートしている体操選手。
2012年9月1日、前十字靭帯断裂による再建術を某大学病院で受けました。
それも、なんと同じ足の2回目の再建術。つまり再々建術になります。
そして、2013年8月31日、復帰プログラムの最終章、完全競技復帰を果たしました。
体操競技において、前十字靭帯の断裂は致命的なケガ。
競技復帰までは、1年以上が必要で、復帰したとしても1年後であれば、術前と比べ、6~7割の完成度にたどり着けば十分といった感じ。
しかし、この選手は自分自身の努力と、周りのサポートにより、術後1年を待たず100%に近い完成度で競技復帰しました。
この例を見ない、驚異的な復帰力の陰にはどういった要因があったのか。
まず、自分自身の努力と、周りのサポートがあると言いましたが具体的にはどのようなものがあるのか?
具体的には・・・
①監督、コーチのサポート
障害を理解しているからこそ、かけられる言葉や、焦ったり、腐ったりする選手を一生懸命勇気づけていました。何よりも、けがをしている間、以前よりも増して体操好きになったのは監督、コーチのせい(?)おかげだと思います。
今までけがをして泣いてきた選手たちを多く見てきたからこそできたことでしょう。
②ドクター、メディカルスタッフとの密な連携
ドクターとは術後、診察時に手紙を頂き、通院リハビリの時にはPTから色々なデータの情報を頂きました。
2回目の同じ足の手術ということもあり、一般の前十字靭帯のリハビリプログラムとくらべ、かなり慎重に復帰させていくように指示がありました。
2回目ということで、骨孔の脆さをはじめ、不安定な要素がたくさんあります。リハビリも画像、触診で確認しながらプログラムを決めていくというオーダーメイドリハビリになっていました。
③先輩、同期、後輩からの温かいサポート
これをなくして競技復帰はできなかったでしょう。
復帰する本人もつらかったでしょうが、周りの仲間たちも心配で、練習をしたくてもできない仲間にどう声をかけていいのか戸惑っていました。
それでも、「体操が好き!」という共通した信念がある彼女たちは、時には笑い、時には泣いて復帰に向け、少しづつですが確実に進んでいました。
④絶対に復帰するというあきらめない信念
僕が、この選手の復帰プログラムを担当させてもらい、リハビリ開始当初より8月末の競技復帰はおそらく無理だろうと感じていた。
案の定6月7月時点での筋力、体力ともに復帰には程遠い状態でした。
しかし、この選手は自分で8月末の試合に出れると信じ、そこに向かい健気に自分なりにプランを立てていた。あきらめずに。
僕は経験から、限界を勝手に決め、この時期にこの状態では無理と決めつけてしまっていたが、選手本人はあきらめず前だけを向いていた。
この前向きなプラス思考が復帰を可能にしたんでしょう。
このような、様々な要因があり競技復帰を果たすことができたんだと思います。
何が言いたいかというと、
「1年で競技復帰できたんだぞー!」
って言いたいのではなく、
「周りのサポートとあきらめない気持ちがあれば1年で競技復帰も不可能ではない!」
ということ。
決して医学的な根拠なく、むちゃくちゃなリハビリや理論で競技復帰できると言っているのではありません。
前十字靭帯を断裂してしまい絶望的に感じている選手たちに少しでも、勇気を与えたくこの記事をアップしました。
自分自身の努力と、周りのサポートがあれば競技復帰は不可能ではありません。
現在リハビリに励んでいる選手の皆さん、絶望的にならず前を向いて頑張ってください!
テニス・ゴルフをはじめ我々、アスレティックトレーナーが出来ることが色々なスポーツで広がり、スポーツを愛する全ての人が幸せになれればと思います
スポーツを愛する全ての人にスマイルを
かちむしはり・きゅう整骨院
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