シアワセ色の花 | 山本加津彦 ブログ

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作曲家 山本加津彦のブログ 

東方神起のアルバムの「シアワセ色の花」という曲を作らせて頂きました。

アルバムの中で唯一日本語のタイトル曲です。

作詞・作曲だけでなく、編曲とそしてピアノまで、任せて頂き
1曲の中でこんなに自分の好きな様に作らせて頂いたのは初めてかも。

思うがままに作ったら

6分45秒くらいもある、大作なりました笑。

(他の曲はだいたい3分台)


長いなー

でも
歌詞と同時に作ったので、長いからと削れるような箇所は無く、
全然長くも聴こえないはず。


楽器ですが、
ストリングスは、四家さんストリングス(ミスチル、Bank Band等)で、なんと14人編成(violin×6 violin×4 viola×2 cello×2)で弾いていただきました。
弦楽器大好きな僕には最高でした。(アイのうた、空もこの編成です)
ギターは、佐々木貴之君で、今回のJUJUツアーも回ってる将来有望な若手。デモの仮歌は、長谷川まさひろ君(Be choir)が歌ってくれました。
URUさんにも何度もアドバイスを頂き、
結局たくさんの方の力を借りて、完成に至りました。



「シアワセ色の花」という曲の内容ですが

今回作るにあたって、いつもより歌詞を大事にしようと思いました。

東方神起はいろいろあって今年から、二人になって再始動したのですが、二人になってからの曲は、韓国色の強いアップテンポで歌詞重視では無かったので(これはこれで面白いですが)、

今回はじめてのバラードということもあり、
ちゃんとメッセージのある、日本語の歌詞を書こうと思いました。

ファンの方々も、そういう曲を待っている様な気がして(多分、、)

二人は日本語もちゃんとわかるし、聴く方々も日本人、僕が作るなら、しっかり日本語で表現しようと思い、英語は一切使っていません。


歌詞の内容は

意識したのは、
まず、やっぱり、二人はどういうことを伝えたくて、ファンはどういう言葉を待っていて、
そこからは逸れないように、

二人にとっては、困難を乗り越えての再始動であり、
どんな想いでここに立っているのかということを考えたら、
自然と言葉になっていきました。

それから、この半年、日本で起きた出来事や、自分の想いも含めて書かせて頂きました、
連想させてしまう様な表現もあり、不快な想いにさせてしまったら申し訳ないですが、

それでも、あなたのシアワセを願う、そんな想いを込めた曲です。


恋愛に例えていますが、
決して恋愛の曲というわけでなく、家族であったり、友人であったり、
それぞれの大切な人へという気持ちです。


シアワセという言葉を使うのは、
Ao-Nekoの『シアワセカケラ』に続いて2度目ですが、
どの曲でもずっとテーマにしています。

僕が思う、シアワセというのは、本当に小さなこと、
大切な人が、笑っている、そんくらいのことです。



、、、

これ以上書くと、ダラダラ長くなってしまいます笑

がもう少し、


その幸せをテーマにしだしたきっかけがあるのですが、
ある日、88歳になるうちのおばあちゃんが、僕と一緒にご飯を食べたときに、幸せやねー、としみじみつぶやいて
「今まで、辛いことばっかりやったけど、最近になってやっと幸せと思えるようになってきた」と言ったんです、
ばあちゃん達は、貧乏で、戦争にも巻き込まれて、本当に苦労してきたから、
その幸せていう一言が、ずっしりと重みを感じました。

でも、ばあちゃんの言う幸せてのは、家族が笑ってるとか、健康でいるとか、それこそ心ない人が簡単に吹き飛ばしてしまうくらいの小さなもので、僕らが、当たり前すぎてすぐ見えなくなってしまうようなもので、

僕は、ばあちゃんが80年もかけて、やっと手にした小さな幸せを、
しっかり守っていかなきゃと誓いました。


小さなシアワセをしっかり拾って、伝えて、
精一杯笑っていきたいなと。



「シアワセ色の花」は、
そんな小さなシアワセが、いつまでもあなたに舞うように。

そんな願いを込めた曲です。



是非聴いて下さい。