昨日は猫の日だったので。
ツイッターを見てくれていた何人かの方に「そういえば玄関に住んでたシャチさんってどうなったの?」って聞かれるのです。
自己解決していました。
お話しますね。
シャチさんと呼んでいた猫がいましてね。
3年前くらいからうちの周りをうろうろしていたんです。
独りで。
耳は野良猫が去勢した印である「桜耳カット」で、このへんを放浪しているのだろうなぁという野良猫さん。
でも昨年の冬、毎年放浪しているのに、急に毎日うちの玄関に来るようになって、なにかな?と思ったら子猫を連れてきたのですよ。
ウシさんと名付けたんですけどね。
シャチさんの子分なのかな?いつも連れていました。
まだ子猫で、きっと寒い冬を乗り越えるには人間のチカラが必要だと思ったのでしょうか、
紹介された手前無視するわけにはいかず、
「とりあえず冬だけね。」ってことで玄関に寝床を作り、シャチさんとウシさんが住み着いていたんです。
そのうちウシさんも去勢手術をして、桜耳カットにしたんですけどね。
手術後すぐに近くのマンションに住んでる人がウシさんだけを拾ったみたいで、
きっと「あら、人んちの猫かと思ったら、桜耳ってことなら野良猫だったのね、じゃあ飼いましょう!」的なかんじで。
子猫は貰われやすいですから。
するとそのタイミングでシャチさんもパッタリと来なくなってしまったんです。
お勤め完了したかのように。
急にいなくなるもんで、車に轢かれたんじゃないかとかとても心配してたんです。
シャチさんとは本当に仲良くしてて。
とにかく懐っこい子で。
仕事から帰ると毎日玄関で「おかえり!」ってしてくれて。
すごく嫌がるのです。野良生活が長すぎたからなのか。
でも、徐々に慣らして家猫にしていこうという矢先の失踪だったので、
心にポッカリと穴が空いてしまったような…。
それからずいぶんと日が経ちましてね、
その日も仕事に行くところだったんですけど。
わたしいつも駅まではバスか車で行くんですけどね、遠いので。
なんだかその日は、歩いて行きたくなって。
しかも、歩くにしてもいつも使わない道を、どうしてもいつもと違う道を通って駅に行きたくなったんです。
引き寄せっていうのはあるんだなぁと思いました。
小学生くらいの女の子ふたりが一軒家の玄関でおままごとしていたんですけどね。
その真ん中にちょこんとシャチさんが座っていたのです。
はじめは同じ柄の違う猫かと思ったんですけどね、よく目を凝らして見てもシャチさんだったのです。
シャチさんの生存を家の人にも知らせたくて、カメラを構えていたら気付いてくれて、
ターッとこっちに走ってきてくれたのシャチさん。
背中もちゃんと肉付き良くて、栄養足りてるかんじで。
「幸せに暮らしてるよ!」と言わんばかりにニャーニャー元気な声で鳴いてくれました。
新しい家族を見つけたんだねシャチさん。
「ただいま」と「おかえり」があるんだね、とても安心した。
でも少し寂しいよシャチさん。
嬉しいけど寂しくもあるよシャチさん。
どうして、どうしてかな?
うちでも良かったんじゃないかと思うんだよ。
やっぱり若い女のほうが良かったのかな?
あんなに尽くしたのに、若い女のところにいってしまった。
いまはきっと違う名前で呼ばれてるんだろうなぁ。
シャチさん。
幸せでいてね、シャチさん。
さよならシャチさん。
若い女とお幸せに。
ぽわり。