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▼「ボロボロ状態……」NMB48の脱退ラッシュはAKB崩壊の序章となるのか
24日、AKB48の光宗薫が事実上の脱退を発表したが、それ以上に“ボロボロ”の状態なのが、大阪拠点のアイドルグループNMB48だ。今年に入り、小鷹狩佑香、城恵理子、藤田留奈、太田里織菜、松田栞の5人の正規メンバーが次々と脱退を発表した。研究生を含めれば12人に上る。(中略)

NMBのファン男性は「デビュー当時はよかったが、メンバーの男性スキャンダルにより、グループ人気は着実に下降線をたどっている。大阪は地下アイドル文化も根付いており、なかなか“一人勝ち”は難しい。メンバーの中でも『来年、再来年……と、どうなっているか不安』と口にする者が続出している」と明かす。それはNMBだけの問題ではない。元をたどれば、“本丸”のAKBの人気が“頭打ち”になったことが挙げられる。先月開催され、TBSで生中継された「じゃんけん大会」の視聴率は、まさかのひとケタを記録

「AKBが実は数字を持っていないと、テレビマンの間でも話題になりつつある。数字を持っていなければ、頭を下げてまで起用する必要はない。CMクライアントも、見直しを検討するかもしれない。CDの売り上げも落ちてきている」(芸能プロ関係者)


AKBに詳しいアイドルライターの中には、来年の春までには人気・規模が半減すると断言する者もいる。前出のNMBファンは「“本丸”がグラついてきていることは、NMBメンバーもわかっている。脱退者はまだまだ増えますよ。すでにある人気メンバーの卒業が決まっているが、ファンに動揺が広がるため、発表を控えているそうです」と話す。次々起きる地殻変動は、やはり崩壊の前触れなのだろうか?

(日刊サイゾー・2012.10.25:下線はKABUによるもの )

母屋が傾くと/船が沈没しかかると「脱退者=脱走するネズミ」が続出する風景は、「古今東西を問わず」なんて大仰に言わなくても、現在、民主党政権の断末魔を彩っている風景。蓋し、現在の民主党も現在のAKBも似たような状況なのかもです。しかし、昨年と今年の「AKB総選挙」の盛り上がり(うざったいほどの「報道の嵐」とも言う)、加之、NHKさえもが報じた「前田敦子のAKB卒業」のカタルシスを覚えている身には「万物は流転する」「政界だけではなくアイドル界も一寸先は闇」の感を強くせざるを得ません。

而して、それにしても、前田敦子ちゃんが抜けたAKB48なんか「気の抜けたビール」とまでは言わないが、良くてオールフリーの「ノンアルコールビール」みたいなものなの、鴨。良くも悪くも印象が薄いということ。だから、時間やお金を使ってまで<応援>する必然性はないということ、鴨。

自分に引きつけてみても、私の「推しメン=応援しているAKBのメンバー」は柏木由紀ちゃんと大家志津香ちゃんなのだけれど、それさえ、「その子が在店していれば、その子を目にするのも楽しみではある」という、そんな近所の喫茶店やコンビニにいる可愛いバイトの女子高校生くらいの位置づけだものね。もっとも、たまに昼オビで二人がお天気お姉さんしているのを見かけると嬉しいですよ、やっぱり(笑)



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それにしても、いなくなって改めて思い知らされる敦ちゃんの存在感。正に、ほんの2~4カ月前の「AKB総選挙2012」の喧噪や<前田敦子AKB48卒業>の衝撃などは「死せる孔明生ける仲達を走らす:AKBからの<卒業>を表明して総選挙2012を辞退した敦ちゃんがAKBファンのみならず日本の社会を動かした」の類のことだったの鴨。


敦ちゃんがいなくなって、個々のメンバーもグループのパフォーマンスもどんどん綺麗になりそつなくなり上手くなった<AKB>の印象というか存在感が、逆に、(僅かこの60日ほどで!)どんどん縮小しているの、鴨。それが私の偽らざる感想です。


実際、北朝鮮の資金源/家族崩壊の要因/締め切った車の中で幼児を脱水症状にする両親も少なくない等々、鉄の球を使ってされるらしい悪名高い某大衆遊技のある広報誌『PACHI-STA』(2012年11月号, p.14ff)によれば(現在、AKB48仕様のその遊技機械があり、その台では自分の「推しメン」を顧客が選択できるらしいのですけれど。而して、福岡県内の郊外型ホール10店舗で「推しメン」調査した結果は)、

1位:前田敦子(42%)
2位:大島優子(12%)
3位:篠田麻理子(8%)
4位:板野友美(7%)
4位:小嶋陽菜(7%)
6位:渡辺麻友(5%)
7位:柏木由紀(4%)
8位:指原莉乃(3%)
9位:松井玲奈(2%)
9位:峯岸みなみ(2%)


と、敦ちゃんの独走状態らしいのです。AKB48やAKBグループの中でも、高橋みなみさんや増田有華に比べれば歌が特に上手いわけでもなく、梅田彩佳さんや峯岸みなみさん、あるいは、松井珠理奈ちゃんには遠く及ばずダンスがダントツに優れているわけでもない。そして、(もちろん、これは主観の支配する領域だから断定はできないけれど、まあ、間違いなくメンバーの中でも)際だって別嬪さんというわけでも、むちゃんこ可愛いというわけでもなかった敦ちゃん。

しかし、そんな<前田敦子>が結局、AKB48の、というか「AKBというシステム=普通の女の子を国民的アイドルに変換させるシステム」の不可欠な要素だったということなのでしょうか。この仮説に基づき今後のこの経緯を組織論と社会思想の観点から考究してみたい、鴨です。

いずれにせよ、「政権=権力」という求心力が失われる状勢が迫るに従い民主党が崩壊過程に入ったのとある意味パラレルに、<前田敦子>は<AKB>という華麗だが脆弱な構造物を支える「基盤の要石」だったの、鴨。蓋し、前田敦子の抜けたAKBなんて「ノンアルコールビール」みたいなもの、鴨。この報道を目にしてそう感じました。

尚、<AKB>および<前田敦子>を巡る私の基本的な理解については、
下記拙稿も併せてご一読いただければ嬉しいです。

・国民的アイドル前田敦子のAKB卒業
 http://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-11364361303.html

・AKB48-前田敦子さんの次のセンターは? 「大家志津香」ちゃんに5000LC!、鴨
 http://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-11206785681.html

・AKB総選挙という<窓>から考える生態学的社会構造の実相
 http://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-11149135553.html




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