『恋とニュースのつくり方』~ピンチとチャンスは同時に訪れる | 精神科医・樺沢紫苑の脳内情報館

『恋とニュースのつくり方』~ピンチとチャンスは同時に訪れる


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映画『恋とニュースのつくり方』が、なかなか良かった。『ブラダを着た悪魔』のように、必死の努力でピンチをチャンスに変えていく、頑張る働く女性の物語。決してめげない、前向きなその姿勢に大いに勇気づけられた。今、正に見たかった映画である。

ピンチとチャンスというのは同時に訪れるものだ。逆境や苦境。それを乗り越え、大きく飛躍できれば、後から「チャンスだった」と思うだろう。視聴率最低のモーニングショーのプロデューサーとなったベッキー。6ヶ月で視聴率を上げなければ番組打ち切りという限界状況の中、決してくさらず、あきらめず。常に前向きでパワフルに突き進んでいく。そんな彼女の頑張りに、たくさん元気をもらえる。

何年も前から注目してきた女優、レイチェル・マクアダムスが単独主役を張れる...までに成長してきたことをうれしく思う。もろちん、ハリソン・フォードとダイアン・キート
ンが、実に良い味を出している。
ハリソンやダイアンの過去の作品のキャリアが、このドラマの 「ベテラン」役としての重厚なキャリアとうまくマッチして、映画に深みを与えている。

『ノッティングヒルの恋人』の監督、『ブラダを着た悪魔』の脚本家がかかわっているだけに質の高いコメディを見られた、という満足感がある。