Ⅲ.スポーツ指導員の社会的役割 ⑪ | 【かほう】山の世界

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きままに書いています。
こんどはスポーツ指導者のことをBLOぐることにしました。
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2.地域スポーツの現状と指導者の役割


 ) チャンピオン型とレクリェーション型 <その3>


前回述べた「連峰型」のクラブ観は、カテゴリーの差、レベルの差を明確に

認める部分と、相互コミュニケーションを図る部分とを区別しようとする。

当然富士山型からは勝利者は一人である。しかし、連峰型からは、

チャンピオングループの勝利者と、レクリェーショングループの勝利者が

複数でる。


練習を毎日できるグループと週に何度かのグループの試合の勝利者は、

複数いるべきだ。


表現を変えると、小学生らしい条件、中学生らしい条件、あるいは子ども会

らしい条件、スポーツ少年団らしい条件のなかで”勝ちに行く”のである。


「スポーツは勝ち負けが本質ではない」とか、「スポーツは楽しさだけではない」

などという意見の対立は実質的な問題の解決にはならない。


チャンピオン型のスポーツもレクリェーション型のスポーツも、その本質は

勝ち負けと言うゲームの構造に変わりは無い。

違いは、練習日数やルール、資格などの社会的な条件に求められるべき

ことなのです。



チャンピオン型とレクリェーション型が上下の関係では、代表選手をトータルに

応援すると言うコミュニケーションは生まれにくい。


やはり、2つのグループが練習時間のある部分、また「コート外」の空間を共有

できてこそ、チャンピオン型の個性と能力がプレッシャーに押しつぶされること

なく十分に開花する。


コーチ、マネージャー、オーナーのそれぞれのタイプの指導者の考え方の

根幹に、これらの問題を設定すべきだ。


施設の使い方、グループの運営、行事の組み方などの具体的な問題を

「例年通り」やるのでなく、変革(チャレンジ)する姿勢から、

これからのスポーツ文化は育まれる。