カウンセリングをやりたいのはカウンセラーだけ!?に陥らないために | ひとしずくの純金

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たったひとつのわたしの生き方を見つける旅

 

 

昨日のブログ

学びは二種類あるよね、

 

という話が主眼だったのですが、、、

 

その中で

ちらりと触れたこと。

 

 

行動できない、

 

を心理的問題として扱うと

かえって ”こと” が複雑化してしまう。

 

心理職は、

その可能性をもちつつ

支援したいものだよね、

 

と言いました。

 

 

 

そうなんです。

 

時には

自分の得意なフィールドから出て

別の視点で考えることも必要。

 

その判断ができる、

ということはとても大切なこと。

 

今日はそれについて、私が

考えていることを書きますね。

 

 

 

どんな分野でもそうですが、

 

自分が好きで、

興味があって、

それなりに知識や経験が

積み重なってくると、

 

人よりその分野のことが

深く理解できてくるし、質問されるし、で

 

ますます、

その専門分野の枠組みで

物事を眺めるようになります。

 

 

 

 

私の場合でいえば、

 

コーチング、

産業カウンセリング、

臨床心理学、

 

と、どんどん深みに?はまって(笑)、

現在に至るわけですが、

 

 

クライアントとの対話だけでなく、

 

うっかり油断すると、

日常のやりとりまで

 

”臨床的にはどうなんだろう?”

 

と考えてしまいがち。

 

 

 

相手にしてみれば、

本当に余計なお世話(笑)。

 

 

ですが、

それをやってしまいがちなんです。

 

専門に携わる者というのは。

 

”専門”という免罪符が

人を図々しくさせるのか・・・

 

それが、

日が浅い人間ほどその傾向が強い。

 

我ながら困ったもんです(笑)。

 

 

 

ついいつだかの

スーパービジョンを受けていて

 

「あぁ、そうだよな」

 

と思ったことがあったんです。

 

 

 

 

心理職だけでなく、

 

対人支援

(介護やソーシャルワークだけでなく

ボランティアなども含め)

にかかわる方々は、私も含め

 

「助けたい」とか

「お役に立ちたい」とか、

 

そんな思いがあって

その仕事に携わっている。

 

 

 

だから、

助けるために

 

「何かしなければ!」

 

という思いにいつの間にか

囚われやすい。

 

 

 

それはとても静かな影で

自分でも気づかないうちに

 

そぉーーーーっと

忍び寄ってきて、

 

「感謝されたい」

 

という気持ちにすり替わっていく。

 

 

 

けっこう怖いです(笑)。

 

油断していると、

やりがいと、感謝してもらうこと

を混同してしまいます。

 

 

 

そんな落とし穴があることを

私たち支援職は

 

知識として前もって学ぶわけですが、

それがなかなかどうして、

 

実践し、実際に人とかかわると

なかなか思うように手放せない。

 

 

 

自分にも、誰にでも、

ちゃんと心に隙間があって、

 

その隙間に

 

「何かしなければ!」

「感謝されたい!」

 

という思いが芽生えてくる。

 

 

 

まぁ、人間らしいといえば

人間らしいんですが(笑)、

 

こと仕事としてやるなら、

本当に心して臨まないと

やけどするなぁ、

 

と思うわけです。

 

 

 

 

椿

 

 

 

 

そんな前提があるなか

(はい、まだ前提でした。笑)、

 

例のスーパービジョンで

メンバーから出てきた言葉。

 

 

「カウンセリングをやりたいのは、

カウンセラーだけなんだよなぁ。。。」

 

 

 

うーん。

 

 

うなりました。

 

 

だって。

 

 

あまりに真実だったから(笑)。

 

 

 

クライアントは

困っていることをなんとかしたい、

 

とは思っていても、

 

カウンセリングを受けたいと

思っているとは限らない。

 

 

何とかなるんだったら、この際、

カウンセリングじゃなくてもいい!

 

と本音では思っているかもしれない。

 

 

 

 

そこを

カウンセラーの側が

よく理解している必要がある。

 

そんなふうに思います。

 

 

 

昨日のブログの例でいうと、

 

カウンセラーは

カウンセラーになるくらいだから、

 

物事を心理的な視点で

とらえたり考えたりすることが

 

そもそも好きだし、得意。

 

 

 

だから、ついつい、

潜在意識だの愛着だの、

を持ち出してしまいがち。

 

もちろん、

それが必要なこともあるんだけど、

 

そればかり一辺倒に

なるのはやっぱり問題。

 

 

 

状況に応じて、

客観的に要・不要を見極められて

 

必要あらば

自分の得意なフィールドから出て

別の視点を提示する。

 

それができることが、

本当に力があるカウンセラー

なのかなぁ、と思います。

 

 

 

本当に潜在意識を

扱う必要がある課題なのか、

 

それとも、

行動レベルの話で済むことなのか、、、。

 

 

一回のセッションでははっきりせず、

カウンセリングの中で

徐々に判断がつくこともあります。

 

ある一回で判断した見立てが

徐々に修正されることもあるでしょう。

 

 

 

そうやって、

クライアントと生の関わりをしながら

物語を紡いでいく、

 

そういう性質であることを

忘れてはならない。

 

 

一回で「ぽんっ!」と安易に

答えも道筋も出せないことを

知りつつ、

 

ともに悩んだり苦しんだりしながら

 

それでも相手の力を信じ

ご一緒させていただく。

 

 

その思いをもちながら、

 

同時に、カウンセリングは

手段の一つでしかない、

 

という現実も忘れない。

 

 

そのバランス感覚を

もっていたいなぁ、と考えています。

 

時には

得意なことを手放す。

 

日々修行です(笑)。

 

 

 

 

カミヤカオリ

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