映画 おそ松さん | p・rhyth・m~映画を語る~

p・rhyth・m~映画を語る~

メインブログ【くた★むび】



監督:英勉
キャスト:向井康二/岩本照/目黒蓮
配給:東宝
公開:2022年3月
時間:111分




まさかの『おそ松さん』実写化に喜びと不安が入り混じって,劇場鑑賞を見送っていた『映画 おそ松さん』。TVシリーズやアニメ映画版のメタギャグとシュールさとシニカルさのブレンドされた世界観が,実写にしたらただのドタバタになるんじゃないかと危惧していたのだ。六つ子たちを演じるのは人気アイドルグループSnow Man。監督は『映画 賭󠄀ケグルイ』シリーズや『東京リベンジャーズ』シリーズの英勉。

松野家の六つ子,おそ松(向井康二),カラ松(岩本照),チョロ松(目黒蓮),一松(深澤辰哉),十四松(佐久間大介),トド松(ラウール)は,20歳を過ぎても定職につかず,親のスネをかじるクズで童貞のクソニート。足を引っ張り合いながらも,仲良くひとつ屋根の下で暮らしていた。そんなある日,ひょんなきっかけで長男のおそ松が出会ったのは1人の老紳士。ところが,その老紳士の正体は,時価総額数十兆円の大企業“アプリコッツ”のCEO・大金田持男(榎木孝明)だった。

しかも,「事故で亡くした息子と瓜二つのおそ松を養子にしたい」という突拍子もない話が飛び出す。それを聞いた5人の弟たちも,おそ松と抜け駆けが許せず「自分を養子に!」と名乗りを上げる。そんな彼らの前に,超重要そうな雰囲気を醸し出す黒ずくめのエンド(渡辺翔太),クローズ(阿部亮平),ピリオド(宮舘涼太)の3人が現れ,物語は思いもよらぬ方向へ。こうして,六つ子による勝ち組御曹司の座をかけた骨肉の争いが勃発してしまうのだったが…。

「うん…頑張って実写化した!」ってのがアニメ版ファンとしての感想。実写化に際して六つ子が似てないってネックは,冒頭からあっさりとネタにしてしまう潔さ。六つ子以外のSnow Manには実写映画オリジナルで,物語の進行の鍵となるキャラが与えられた。

アニメ版の,時としてマルチバース的な設定は,判りやすく描きやすいタイムリープものに仕立てられ,オチの“もう何でもあり”的な世界観も,アニメ版リスペクトの香る練られ方で良い。それぞれのキャラが無理にアニメに寄せようとしていないのも好感が持てた。

ただ,やっぱアニメ版を知らないと楽しめないんじゃないだろうか。


映画クタ評:★★★★


右矢印英勉作品まとめ

右矢印光石研作品まとめ

右矢印加藤諒作品まとめ

右矢印濱田マリ作品まとめ

右矢印榎木孝明作品まとめ