監督:バリー・ソネンフェルド
キャスト:アンジェリカ・ヒューストン/ラウル・ジュリア/クリストファー・ロイド
配給:パラマウント映画/COLTRI
公開:1992年4月
時間:100分
このコーナーでは先に近年のCGアニメ版『アダムス・ファミリー』を紹介したが,そのオリジナルとも言える実写版『アダムス・ファミリー』シリーズを2夜連続で紹介。今夜は31年前に公開された1作目。監督は,この作品で監督デビューし,後に『メン・イン・ブラック』シリーズを大ヒットさせたバリー・ソネンフェルド。
鉄の門に閉ざれた巨大な館。ここには不気味なアダムス一家が住んでいる。当主のゴメズ(ラウル・ジュリア)と妻で魔女の血を引くモーティシア(アンジェリカ・ヒューストン),ウェンズデー(クリスティーナ・リッチ)とパグズリー(ジミー・ワークマン)の姉弟,モーティシアの母グラニー(ジュディス・マリナグラニー),執事のラーチ(カレル・ストルイケン),そして手だけしかないハンド(クリストファー・ハート)の7人暮らし。膨大な資産を持つ彼らは何不自由なく幸せに暮らしていた。
アダムス家の顧問弁護士タリー(ダン・ヘダヤ)は,高利貸しのアビゲイル(エリザベス・ウィルソン)にそそのかされてアダムス家の財産を狙っていた。アダムス家に何かと事業への勧誘をするが,ことごとく却下される。追い詰められたタリーは,アビゲイルの息子ゴードン(クリストファー・ロイド)が,25年間行方不明になっているゴメズの兄フェスターにそっくりなことに目をつけ,ゴードンをフェスターに仕立て上げて一家を乗っ取ろうとする。兄との再会に大喜びのゴメス。しかし,ウェンズデーだけは疑いの目を向けるのだったが…。
『女と男の名誉』(1985年・20Cフォックス)でアカデミー助演女優賞を獲ったアンジェリカ・ヒューストンに,ラウル・ジュリア,クリストファー・ロイドなど個性的で適役のキャスティングの中でも,やはり当時11歳のクリスティーナ・リッチ演じたウェンズデーの存在感が最高。最近では『マトリックス/レザレクションズ』にネオの同僚グウィン役で姿を見せてくれた。
ブラックな笑いを,スピーディーで流麗なカメラワークに託して魅せるソネンフェルド監督の映像世界が,見る者を最後まで笑いと興味でいっぱいにしてくれる1本だ。
ラストだけちょっぴり説明チックになるが,それもまた“味わい”と思わせてくれるから不思議。
クタ評:★★★★☆
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◆シリーズ一覧◆
『アダムス・ファミリー2』(1993年)
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『アダムス・ファミリー』
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