名探偵コナン/漆黒の追跡者 | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:Detective Conan: The Raven Chaser
監督:山本泰一郎
キャスト:高山みなみ/山崎和佳奈/神谷明
配給:東宝
公開:2009年4月
時間:110分




今夜の《夏休みコナン祭り》は劇場版シリーズの第13作目『漆黒の追跡者(チェイサー)』。コナン最大の敵である“黒の組織”が登場するのは『天国へのカウントダウン』以来8年ぶり。また,劇場版で毛利小五郎の声を神谷明が担当した最後の作品でもある。“黒の組織”のベルモット(小山茉美),キャンティ(井上喜久子),コルン(木下浩之),警視庁の松本清長(加藤精三),横溝参悟(大塚明夫),長野県警の大和敢助(高田裕司),上原由衣(小清水亜美)など,TVシリーズからの劇場版初登場のキャラが多いのも特徴。また京都府警の綾小路文麿警部(置鮎龍太郎)は『迷宮の十字路』以来6年ぶりの登場となった。ゲスト声優として人気ミュージシャンのDAIGOが参加。以降“ゲスト声優”が慣例化されることになる。監督は山本泰一郎。主題歌は倉木麻衣の『PUZZLE』。

東京,神奈川,静岡,長野で6件の殺人事件が発生し,いずれの現場にも謎の麻雀牌が残されていたことから,事件は同一犯による連続殺人として,県警の枠を越えた捜査態勢が敷かれることに。捜査会議には目暮警部(茶風林)のほか,小五郎(神谷明)も出席する。捜査会議終了後,警察から出てきた男がジン(堀之紀)のポルシェに乗り,走り去るところを目撃するコナン(高山みなみ)。

ジンこそは,高校生探偵・工藤新一を襲い,毒薬・APTX4869を飲ませた張本人だった。ジンのいる謎の“黒の組織”はこの事件にどう関わっているのか。しかも,コナンの正体が新一だと組織に知られてしまえば,コナンばかりか仲間たちまでもが抹殺されてしまう。コナンにとってかつてない試練と危険が待ち受ける真実への戦いが,こうして始まるのだったが…。

サスペンスフルなオープニングから釘付けにさせられる。そのまま一気に,劇場版らしいアクション満載のクライマックスまで夢中にさせる“勢い”と“スピード感”と“波乱”に溢れた1本だ。アイリッシュとの格闘戦で互角に渡り合う身体能力と,至近距離からの銃撃を,引き金と銃口の向きの観察で紙一重で回避する驚異的な動体視力を見せてくれた蘭(山崎和佳奈)もカッコいい。

さて,今年の『ハロウィンの花嫁』のポストクレジットで流れた来年の予告の声は,明らかにジン。そして「会いたかったぜ,シェリー」の台詞。“黒の組織”vsコナン&灰原(林原めぐみ)の物語が,今から待ち遠しい。


映画クタ評:★★★★


右矢印『名探偵コナン』シリーズ作品まとめ