劇場版 SPEC〜結〜 漸ノ篇/爻ノ篇 | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:堤幸彦
キャスト:戸田恵梨香/加瀬亮/竜雷太
配給:東宝
公開:2013年11月
時間:95分(漸ノ篇)/91分(爻ノ篇)




SPEC〜天〜』の1年半後に同月公開された完結編2部作には『漸ノ篇(ぜんのへん)』『爻ノ篇(こうのへん)』とサブタイトルが付けられた。公開のひと月前には,SPドラマとして,SPECシリーズの前日譚『SPEC〜零〜』が放送され,当麻の過去と左手の秘密,そして一十一(にのまえ じゅういち)の過去も描かれている。ぜひ配信やソフトでチェックしてほしい。

時を止める能力を持つ最強のSPECホルダーで弟でもあるニノマエ(神木隆之介)との死闘を終えた当麻紗綾(戸田恵梨香)。瀬文焚流(加瀬亮)と共に瀕死の状態で病室に担ぎ込まれ,2人の距離が縮まったかに思えたその頃。“シンプルプラン”と呼ばれるSPECホルダー全滅作戦を進めるある国際会議の席上では,日本代表の卑弥呼(北大路欣也)がメンバーをSPECで消滅させる。

一方,病院から逃走した青池里子(栗山千明)と娘の潤(森山樹)。大人の姿に変化した潤(大島優子)は里子の前で,セカイ(向井理)と共に「先人類の末裔」「ラプラスの悪魔」である自分たちこそが,「バブル」と呼ぶこの世界と人類の愚かさを見下し,やがて審判が下ると語るのだった。そんなある夜,当麻の亡き父・天(そら)(佐野元春)の親友の湯田(とうだ)(遠藤憲一)が当麻の自宅を訪れ,父の死の真相を語るのだったが…。

特に『爻ノ篇』は堤監督らしい大風呂敷。公開当時は一体どうたたむのか? と気になってたまらなかったが,見る者の期待にそぐわぬVFXと過去キャスト総集結,そしてじんわりとさせる完結へとファン熱を加速させてくれた秀作。包み込む佐野元春の『彼女』では,何度見てもウルウルしてしまう。

出演は他に,北村一輝,有村架純,田中哲司,安田顕 など。

ちなみに,前シリーズ『ケイゾク』から続くこのシリーズ,Paraviでの続編『SICK'S』の配信はまだ続く予定だとか。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

劇場版 SPEC〜天〜』(2012年)