映画 えんとつ町のプペル | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:POUPELLE OF CHIMNEY TOWN
監督:廣田裕介
キャスト:窪田正孝/芦田愛菜/立川志の輔
配給:東宝/吉本興業
公開:2020年12月
時間:101分




今夜紹介するのはキングコング西野亮廣が手掛けた大ヒット絵本を,西野自ら製作総指揮・脚本を務め,『鉄コン筋クリート』(2006年・アスミック・エース)『海獣の子供』(2019年・東宝)のSTUDIO4℃のアニメーション制作で映画化したファンタジー・アニメ『映画 えんとつ町のプペル』。

実はこの作品,当初から映画化が目標だったらしい。しかし,得体の知れない作品に集客は見込めないだろうという判断から,映画のストーリーの20%ほどを絵本にし,その絵本の70万部という大ヒットが映画化への弾みとなった。監督はSTUDIO4℃に所属する廣田裕介。

厚い煙に覆われ,空を見上げることを禁じられた“えんとつ町”。ただ1人,ブルーノ(立川志の輔)だけは紙芝居に託して“星”を語っていた。しかし1年前にブルーノは突然姿を消し,人々は海の“怪物”に食べられてしまったと噂していた。ブルーノの息子・ルビッチ(芦田愛菜)は学校を辞めてえんとつ掃除屋として家計を助け,父の教えを守り“星”の存在を信じ続けていた。町の皆はルビッチを嘘つきと言って後ろ指をさし,ルビッチはひとりぼっちになってしまう。

そんなハロウィンの夜に奇跡が起こる。ゴミから生まれたゴミ人間・プペル(窪田正孝)がルビッチの前に現れ,2人は友達となる。ある日,巨大なゴミの“怪物”が海から浮かび上がる。それは父の紙芝居に出てきた,閉ざされたこの世界には存在しないはずの“船”だった。父の話に確信を得たルビッチは,プペルと共に“星”を見つけに行くことを決意。そんな2人の前に,町の治安を守る異端審問官が立ちはだかるのだったが…。

国民に知られたくない真実を隠す政府や格差社会,貨幣価値の話題まで展開する,子ども向けでなく大人を意識して作られたストーリー。緻密で温かみのあるアニメ。“星”の存在を,見る者の様々な“理想”とか“信念”に投影させながら,信じ続ける勇気が政府の陰謀をも暴くという,奥深いエンタテインメントだ。

声の出演は他に,小池栄子,藤森慎吾,野間口徹,伊藤沙莉,宮根誠司,國村隼 など。オープニング曲はL’Arc~en~CielのHYDEが担当している。


映画クタ評:★★★★


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