STAND BY ME ドラえもん | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:Stand by Me Doraemon
監督:山崎貴/八木竜一
キャスト:水田わさび/大原めぐみ/かかずゆみ
配給:東宝
公開:2014年8月
時間:95分




昨夜に引き続き,山崎貴&八木竜一監督による3DCGアニメを紹介。今夜と明日は『STAND BY ME ドラえもん』シリーズ。「いちばんほしいモノは?」と訊かれたら迷わずに「どこでもドア!」って答える人,結構多いんじゃないかな?

原作の発表期間は1969年〜1996年。しかし人気を押し上げたのは1973年に始まり現在も続いているTVアニメで,やがて600回を迎える人気長寿番組となっている。藤子・F・不二雄の原作の中から「未来の国からはるばると」「雪山のロマンス」「のび太の結婚前夜」「さようならドラえもん」「帰ってきたドラえもん」「たまごの中のしずちゃん」「しずちゃんさようなら」の7ストーリーを,脚本も担当した山崎貴が再構築し,ドラえもんとのび太の出会いと別れ,のび太としずかの想いが描かれていく。

勉強もスポーツもダメな冴えない小学生のび太(大原めぐみ)。ある日,彼の前に22世紀から来た彼の孫の孫セワシ(松本さち)と,ネコ型ロボット“ドラえもん(水田わさび)”が現われる。のび太は未来でも不幸を重ね,莫大な借金を作って子孫たちを困らせている。そんなのび太の未来を変えるため,ドラえもんを世話係として置いていくというのだ。

ところが,当のドラえもんはまるで乗り気でない。そこでセワシは,ドラえもんに“成し遂げプログラム”をセットして,のび太を幸せにしない限り,22世紀に帰れなくしてしまう。こうして,22世紀に帰るために渋々ながらも,のび太を幸せにするよう世話を始めるドラえもんだったが…。

同時期にトヨタのCMに30歳ののび太役で出演していた妻夫木聡が,14年後の青年となったのび太の声を担当。両監督の在籍するCGアニメーション制作会社“白組”の見せる,キャラの髪の毛1本1本までの動きや洋服のシワなど,細部にこだわる表現も,ドラえもんの“ひみつ道具”のリアルさも,大人から子供まで,見る者を22世紀へと夢馳せさせる。

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』が大好きと言う山崎監督が14年のタイムワープを題材に編み上げたストーリーは,主題歌の秦基博『ひまわりの約束』との相乗効果で心に沁みてくる秀作だ。

国内興収は83億円,全世界合計で1億8000万ドルと,世界中で評価された。また,第38回日本アカデミー賞では,最優秀アニメーション作品賞を獲得している。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

STAND BY ME ドラえもん 2』(2020年)