約束のネバーランド | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:THE PROMISED NEVERLAND
監督:平川雄一朗
キャスト:浜辺美波/城桧吏/板垣李光人
配給:東宝
公開:2020年12月
時間:118分




世の中が“鬼人気”なのか,連載完結→映画の流れが流行りなのか? しかしコチラの鬼設定は『鬼滅の刃』とは全く違う趣があって,白井カイウ(原作)&出水ぽすか(作画)の原作は,全世界累計3200万部を突破しているという。この大人気ファンタジー・サスペンスを実写化したのが『ツナグ』『僕だけがいない街』の平川雄一朗監督。脚本は『僕だけがいない街』以来の映画脚本となる後藤法子。漫画・アニメの世界をどこまで実写化できるのかと,すごく興味があった。

楽園のように平和で美しい孤児院“グレイス=フィールド(GF)ハウス”。ママと呼ばれ孤児たちみんなから慕われているイザベラ(北川景子)のもと,里親に引き取られる日を待ちながら,誰もが家族のように幸せに暮らしていた。ある日,里親が見つかり,笑顔で孤児院を後にするコニー(浅田芭路)を見送った天真爛漫で身体能力に優れたエマ(浜辺美波)と頭脳明晰なノーマン(板垣李光人)は,コニーが肌身離さず持っていた人形が,食堂に忘れられているのを発見する。

人形を届けるため「決して近づいてはいけない」と言われている“門”に向かう2人。そこで目にしたものは,無残にも命を奪われ,食料として出荷されるコニーの姿だった。楽園と信じていた孤児院は“鬼に献上する食用児を育てる農園”で,母のように慕っていたママは“最上級の食用児を育てる飼育監”だったのだ。2人は冷静沈着で物知りなレイ(城桧吏)に全てを伝え協力し,無謀にも思える全ての孤児たちを引き連れた脱獄計画をスタートさせるのだったが…。

ベースになるのは「GFハウス脱獄編」。原作の1/4ほどの部分だ。主役の浜辺美波と北川景子が他のキャストと較べると“ひときわ”感はあるが,予告ほどにはワクワクできなかった。いや,子どもたち,みんな頑張ってるんだけどね,今さら実写で子どもに感情移入するには,ちょっと擦れちゃった自分を知る。

むしろ,北川景子ママの方に感情移入が進んでいくうちに「あら…ここでおしまい?」って。実写オリジナルのエマの最後の口パクが気になりつつ終わる。

共演は他に,クローネ役の渡辺直美,グランマには三田佳子 など。総合的には,頑張って原作の世界観を出せていたし,興行成績もまあまあだったので,続編もありかもしれない。


映画クタ評:★★★★


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