ザ・ファブル/殺さない殺し屋 | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:江口カン
キャスト:岡田准一/木村文乃/平手友梨奈
配給:松竹
公開:2021年6月
時間:131分




前作で岡田准一の演じるアキラの,完全無欠なアクションと全く両極なボケ感との共存するキャラの虜になってしまったファン待望の第2弾。こちらも公開からひと月後にようやく鑑賞して,さらに記事編成の都合で今頃の紹介となってしまった。

原作は累計750万部の人気を誇る南勝久のコミックス。監督は前作に引き続き江口カン。今回は脚本にも参加している。主題歌は何と,レディー・ガガ&アリアナ・グランデの『レイン・オン・ミー』。

どんな相手も6秒以内に殺すファブル(岡田准一)は,裏社会で誰もが“伝説の殺し屋”と恐れる存在だった。そんなファブルはある日,ボス(佐藤浩市)から「1年間,誰も殺さず,一般人として“普通”に生きろ」と命じられる。猫舌で変わり者の彼は,佐藤アキラという偽名で,相棒・ヨウコ(木村文乃)と兄妹のフリをして暮らし始め,バイト先の社長(佐藤二朗)や同僚のミサキ(山本美月)と関わりながら,“プロの普通”を極めるため奮闘していた。

しかし一見平和なこの街では,表向きはNPO団体“子供たちを危険から守る会”の代表だが,裏では緻密な計画で若者を殺す最狂の男・宇津帆(堤真一)が暗躍していた。彼は凄腕の殺し屋・鈴木(安藤政信)と共に,かつて弟を殺したファブルへの復讐に燃えていたのだ。そのころアキラは,4年前のある事件で自分が救えなかった車椅子の少女・ヒナコ(平手友梨奈)と偶然再会するのだったが…。

キレっキレのアクションもアキラの天然っぷりも,さらにスケールアップし,そのことがキャラの両面を際立たせる。派手さはないが思わず声を上げてしまいそうな数々のシーンが詰め込まれ,前作とは違うテイストの“浪花節”がストーリーを動かしていく。

今回ヒールの堤真一や,ヒロインの平手友梨奈の存在感も秀逸。チョイ役の俳優たちまで皆が,味のあるキャラを構築していて,全編を盛り上げてくれる。

累計興収10億と好評。原作も第二部がスタートしてるし,ポストクレジットにはボスの含みのあるワンカットもあったしと,続編に期待。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

ザ・ファブル』(2019年)