ゴジラvsモスラ | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:Godzilla vs. Mothra
監督:大河原孝夫(本編)/川北紘一(特撮)
キャスト:別所哲也/小林聡美/村田雄浩
配給:東宝
公開:1992年12月
時間:102分




今夜紹介するのは“平成ゴジラシリーズ”中最大のヒット作で,2016年公開の『シン・ゴジラ』に抜かれるまで平成以降のゴジラ作品で興収と観客動員数の記録を保持していたシリーズ第19弾『ゴジラvsモスラ』。モスラ成虫の登場は『ゴジラ・エビラ・モスラ/南海の大決闘』以来26年ぶりとなった。大森一樹は脚本を担当し,前年に『超少女REIKO』(東宝)で監督デビューした大河原孝夫がメガホンをとった。

メカキングギドラとの死闘の後,海底で眠りについていたゴジラ。だが,小笠原沖に落下した巨大隕石の衝撃で目覚める。一方,南洋のインファント島では巨大台風と乱開発の影響で,地中から謎の巨大な物体が出現。トレジャーハンターの藤戸拓也(別所哲也)はアユタヤでの盗掘と遺跡破壊行為の免罪を条件に,元妻の手塚雅子(小林聡美),島の開発を行なっている丸友観光の社員・安東健二(村田雄浩)と共にインファント島へ調査に赴く。彼らが目にしたものは巨大なモスラの卵と妖精コスモス(今村恵子・大沢さやか)。環境破壊のため“地球生命”に滅ぼされてしまったコスモスたちの歴史と,島の守護神モスラ,そして再び“地球生命”を守るために復活するバトラの存在を知る。

丸友観光の社長・友兼(大竹まこと)の命により,モスラの卵を日本へ輸送することとなったが,卵の輸送船“ありあけ丸”は,フィリピン沖を航行中にゴジラの襲撃を受ける。卵からはモスラの幼虫が孵化し,口から糸を吐いて応戦。そこへ,名古屋に現れて街を破壊し地中へと消えていたバトラも現れ,三つ巴の戦いが始まるのだったが…。

ポスターにもあるキャッチコピー「極彩色の大決戦」の通り,鮮やかな色で復活した成虫モスラには,思わず感嘆する。美麗な特撮の映像表現が特徴的で,怪獣同士の肉弾バトルの魅力は薄れたが,代わりに光学合成が縦横に効いた映像。拓也と雅子の夫婦の物語を軸に展開させたファミリー層向けの演出も好評だった。

クライマックスとなる“みなとみらい21”のセットは3,000個以上の電飾が使用され,ランドマークタワーのミニチュアは高さ6m。このセットだけで製作費8000万円,製作日数1ヶ月という。

共演は他に,小高恵美,篠田三郎,宝田明 など。


映画クタ評:★★★★


右矢印『ゴジラ』シリーズ作品まとめ