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原題:The Matrix
監督:ラリー・ウォシャウスキー/アンディ・ウォシャウスキー
キャスト:キアヌ・リーブス/ローレンス・フィッシュバーン/キャリー=アン・モス
配給:ワーナー・ブラザース
公開:1999年9月
時間:136分




3夜連続で『マトリックス』特集。SF映画に含まれた香港映画のカンフーファイトのテイスト,ストーリーの随所に仕込まれたメタファーや暗示,哲学や信仰というテーマの表現。従来のCGにはなかった,ワイヤーアクションやバレットタイムなどのVFXを融合した斬新な映像表現は,公開当時“映像革命”として話題となった。

ウォシャウスキー姉妹(現在はラナ&リリー)にとって2作目となるこの監督作品は世界的なヒットとなり,一気に知名度を上げることになる。当時はまだトランスジェンダーであることを公表していなかったため,“ウォシャウスキー兄弟”としてクレジットされていた。脚本も2人の共同執筆となっている。

プログラマーとして大手ソフトウェア会社で働くトーマス・アンダーソン(キアヌ・リーブス)には,あらゆるコンピュータ犯罪を起こす天才ハッカー“ネオ”という,もう1つの顔があった。漠然とした違和感を抱きながらも平凡な日々を送っていたトーマスはある日,「Wake up, Neo.(起きろ,ネオ)」「The Matrix has you.(マトリックスが見ている)」「Follow the white rabbit.(白ウサギについて行け)」という謎のメッセージに導かれるまま,謎の美女トリニティ(キャリー=アン・モス)と出会う。

トリニティの手引きで接見したのは,電脳世界でもはや伝説と化しているモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)。彼は,トーマスが生きているこの世は,実はコンピュータが創造した仮想世界で,実際には彼らが造り出した巣の中で夢を見せられているだけだという恐るべき真実を告げる。コンピュータの反乱によって人間社会は崩壊し,人間の大部分はコンピュータの動力源として培養されていたのだ。コンピュータの支配を覆す救世主として,モーフィアスが船長を務める工作船に迎え入れられ,コンピュータと格闘するための訓練を仮想空間で受けるネオだったが…。

『Matrix』とはラテン語の「母」を意味するmaterから派生した語で,「母体;基盤;基質;そこから何かを生み出す背景」などの概念を表す。このシリーズでは,コンピュータの作り出した仮想現実を“MATRIX”と呼んでいる。

当時35歳のキアヌ・リーブス。『スピード』(1994年・20cフォックス)で見せた端正な初々しさから『ジョン・ウィック』(2015年・サミット)のワイルドさへの過渡期とも言えるこのネオで人気を不動にした。

公開時に注目を浴びた“弾丸を避けるシーン”をはじめとするVFXはもちろん,ストーリーもアクションもよそ見をさせない名作だ。第72回アカデミー賞では,視覚効果賞など4冠を獲得している。



映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

マトリックス/リローデッド』(2003年)

マトリックス/レボリューションズ』(2003年)

マトリックス/レザレクションズ』(2021年)


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