監督:ロブ・レターマン
キャスト:ジャスティス・スミス/キャスリン・ニュートン/渡辺謙
配給:ワーナー・ブラザース/東宝
公開:2019年5月
時間:104分
日本が世界に誇る大人気コンテンツ“ポケモン”。1996年に発売されたゲームボーイ用ソフトが,小学生を中心とする口コミから火が点き大ヒットとなったのが原点だ。続編の発売に留まらず,アニメ,キャラクター商品,カードゲーム,アーケードゲームと,様々なメディアミックス展開もがされ,日本国外でも人気を獲得している。関連ゲームソフトの累計出荷数は全世界で3億本以上,誕生からの全世界累計市場規模は6兆円以上。現在までに896種類のポケモンが登場しており,中でもアニメ放送以来ピカチュウは抜群の知名度を持つキャラとなった。
この“ポケモン”がハリウッドで実写映画化されることを知った時は,これは『DRAGONBALL EVOLUTION』(2009年・20Cフォックス)並にコケるなと,劇場鑑賞もパスしていたのだが,予想に反しソコソコの大ヒット。さすがは“ポケモン”と,後れ馳せながら見てみることにした。監督はハワイ出身のロブ・レターマン。
少年の頃はポケモンのことが大好きだったが,家に戻らなくなった父のハリーとともにポケモンも遠ざけてきた21歳のティム(ジャスティス・スミス/吹替:竹内涼真)。彼のもとに,父と同僚だったというヨシダ警部補(渡辺謙)から,父が事故で亡くなったという連絡が入る。複雑な思いを胸に,荷物を整理するため,人間とポケモンが共存する街“ライムシティ”にあるハリーの部屋に向かうと,そこでティムは人間の言葉を話す名探偵ピカチュウ(ライアン・レイノルズ/吹替:西島秀俊)と出会う。
なぜかティムにだけ聞こえるピカチュウの声。ピカチュウは,自分が記憶喪失であり,ハリーのパートナーだったはずだと話し,自分が生きているのだからハリーも生きているに違いないとティムに訴える。こうしてティムとピカチュウは,CNMテレビの新人記者ルーシー(キャスリン・ニュートン)にも協力してもらいながら,事故の前にハリーが追っていた謎の薬品を巡る事件について調べ始めるのだったが…。
ピカチュウの“見た目は可愛いのに声がオッサン”なキャラが,最初どうしても違和感があるのだが,ラスオチで「なるほど!」と納得できるストーリー。このオッサン声,オリジナルは『デッドプール』のライアン・レイノルズ。さらに,渡辺謙に,CNMの会長ハワード・クリフォード役にはビル・ナイ。日本語吹き替えには竹内涼真に西島秀俊と,話題も豊富。
探偵モノと父と子の葛藤というオーソドックスなテーマを上手く融合させつつ,ミュウツーの誕生理由に絡む人間の愚かさまで描き出した,子供から大人まで楽しめる1本だ。
クタ評:★★★★☆
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『名探偵ピカチュウ』
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