ウォンテッド | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Wanted
監督:ティムール・ベクマンベトフ
キャスト:ジェームズ・マカヴォイ/モーガン・フリーマン/アンジェリーナ・ジョリー
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ/東宝東和
公開:2008年9月
時間:110分




今夜のアンジェリーナ・ジョリー特集は,まだ『X-MEN/ファースト・ジェネレーション』でプロフェッサーとしてのデビューを飾る前の初々しいジェームズ・マカヴォイとの共演で魅せる『ウォンテッド』。原作はマーク・ミラーとJ・G・ジョーンズによるグラフィック・ノベル。監督は,この作品がハリウッド・デビューとなるカザフスタン出身のティムール・ベクマンベトフ。

仕事もプライベートも冴えない25歳のウェスリー・ギブソン(ジェームズ・マカヴォイ/吹替:DAIGO)。職場では女性上司ジャニス(ローナ・スコット)にいびられ,同棲中の恋人キャシー(クリステン・ヘイガー)は軽薄な同僚のバリー(クリス・プラット)に寝取られるという最悪の日々の中,緊張が高まるとパニック障害の薬で早くなる鼓動を抑えていた。そんな彼の前にある日,ウェスリーの前に謎の美女フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)が現われる。その直後から,ウェスリーは事情が飲み込めぬまま激しい銃撃戦に巻き込まれ,淡々と応戦するフォックスに守られながら急場を切り抜ける。気を失ったフォックスが目を覚ますと,スローン(モーガン・フリーマン)から信じられない話を聞く。

スローンやフォックスたちは,ギリシャ神話の時代から神に代わり〈運命の意志〉を実践してきた“フラタニティ”という秘密の暗殺組織で,その組織一の殺し屋であったウェスリーの父ミスターX(デヴィッド・パトリック・オハラ)は,組織を裏切った殺し屋クロス(トーマス・クレッチマン)に殺されたと言う。さらに自分が暗殺者の素質を持つと知らされたウェスリー。父の復讐を誓い,その宿命を受け入れることにしたウェスリーは,暗殺者としての潜在能力を覚醒させるため,フォックスの下で尋常ではない特訓を受けることになるのだったのだが…。

とにかくティムール・ベクマンベトフ監督の作り出すシーンの数々に見惚れる。最近のハリウッド作品にはない粗削りな部分が新鮮で,2時間ガッツリ引き込まれてしまうのだ。ストーリー・ラインの単調な部分も,そんな斬新なアクションとスピードと,共演のアンジーやモーガンの存在感で埋めてしまう。

所々に現れるブラックなジョーク風味も良いスパイスで,ヘタレ男から凄腕の暗殺者へと変貌したウェスリーはもう,X-MENもアベンジャーズも凌駕する勢い。そういえば,軽薄な同僚バリーを演じるのは,まだピーター・クイルになる前のクリス・プラット。J・マカヴォイと共に,この作品の後,ハリウッドの階段を駆け昇っていくことになる。


映画クタ評:★★★★


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『ウォンテッド』
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