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原題:Incredibles 2
監督:ブラッド・バード
キャスト:クレイグ・T・ネルソン/ホリー・ハンター/サラ・ヴォーウェル
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開:2018年8月
時間:118分




昨夜紹介した『Mr.インクレディブル』から14年ぶりに公開された続編を今夜は紹介。この14年の間に,ブラッド・バード監督は『レミーのおいしいレストラン』(2007年・ブエナ・ビスタ)で2度目となるアカデミー賞・長編アニメ映画賞を獲得。さらに,『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』『トゥモローランド』(2015年・ディズニー)と,実写作品の監督も手掛け,その才能を見せつけてくれた。

公開は14年ぶりだが,物語は前作のエンディングから直結。地底から突如出現したアンダーマイナー(ジョン・ラッツェンバーガー/吹替:髙田伸彦)。法律でスーパーヒーロー活動を禁じられていたが,活動禁止のルールより人々を守ることを優先したパー一家はアンダーマイナーと戦い街を救う。しかし,戦闘中に街を破壊したため,感謝されるどころか警察で事情聴取される。さらに,この事件で政府はスーパーヒーロー保護プログラムを廃止。その影響で,政府組織NSAの一員でパー一家の保護を任されていたリック・ディッカー(ジョナサン・バンクス)も任を解かれることになる。現実の厳しさを知ったヘレン(ホリー・ハンター/吹替:黒木瞳)は,仕事を見つけて家計を支えようと決意。一方ボブ(クレイグ・T・ネルソン/吹替:三浦友和)は,ヒーロー復活の夢を追い続けていた。

そんな時,妻ヘレンのもとに,スーパーヒーローの大ファンであり通信会社“デブテック”を率いるウィンストン・ディヴァー(ボブ・オデンカーク)と,彼の妹イヴリン(キャサリン・キーナー)から,スーパーヒーロー復活の掛かる任務の依頼が舞い込む。留守を預かることになったボブは,年頃のヴァイオレット(サラ・ヴォーウェル/吹替:綾瀬はるか)やダッシュ(ハック・ミルナー),いまだにスーパーパワーが未知数の末っ子ジャック=ジャック(イーライ・フシール)の世話に奮闘するが,慣れない家事と育児に悪戦苦闘。一方,重要な任務を託され再びイラスティガールとして活躍するヘレンには,世界を恐怖に陥れる危険な陰謀が忍び寄っていたのだった…。

ボブとヘレンを,前作とは真逆の立場に置いた序盤に始まり,映像はもちろん,緻密で広がりを増すシークエンスは圧巻。バイクや列車でのアクションに始まり,やがて海や空にまで展開していく趣向なんてもう『ミッション:インポッシブル』の世界。これに,飛躍的な進化を遂げるジャック=ジャックの存在が加わるからワクワク感は数倍に膨らんでいく。

前作と較べると,ややディズニー色の強さは感じるが,ディズニーだからこそ見応えは太鼓判。ソフトに収録された劇場公開時の同時上映『Bao』もお薦め。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

Mr.インクレディブル』(2004年)


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