マスク2 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Son of the Mask
監督:ローレンス・グーターマン
キャスト:ジェイミー・ケネディ/アラン・カミング/トレイラー・ハワード
配給:ニュー・ライン・シネマ/東映/ギャガ
公開:2005年4月
時間:96分




前作から10年ぶりに公開された続編。前作ラストで,川に捨てられたマスクを咥えて泳いでいたスタンリーの愛犬マイロだったが,10年の間にマスクはさ迷い,前作の舞台と同じエッジシティではあるが,どこぞの小川に流れ着いた様子。キャストも一新され,マスク以外に前作との関連性はなくなっている。

アニメスタジオで働く小心者のティム(ジェイミー・ケネディ/吹替:田中直樹)。会社では上司にバカにされ,キャリアな妻トーニャ(トレイラー・ハワード/吹替:ベッキー)には「子供が欲しい」と毎日のようにせがまれている。しかし,自分のアニメ番組が持ちたいと考えるティムは,まだそんな気にはなれないでいた。ある日,彼の唯一の理解者である愛犬オーティスが拾ってきた奇妙な緑色のマスクを被ると,“ティム・マスク”に変身し,会社の仮装パーティで一躍ヒーローに。そのまま家に帰り,妻と情熱的な一夜を過ごす。

そして10ケ月後,ティムとトーニャに息子アルビーが誕生。この赤ちゃんこそ,“マスク”のパワーを生まれ持ったスーパー・ベイビーだったのだ。いきなりとんでもない姿に変身したり,ダンスを踊り出したりするベイビーに,ティムは振り回されっぱなしでもうヘトヘト。一方,ベイビーの誕生以来,ティムの愛情を横取りされたと思い込んだ犬のオーティスは,ジェラシーの塊と化し,マスク犬に変身し,ベイビーに復讐しようと忍び寄る。さらに,マスク・ベイビーの誕生を知り激怒した最高神オーディン(ボブ・ホスキンス)は,不肖の息子であるロキ(アラン・カミング/吹替:遠藤章造)にマスクの奪還を命じるのだったが…。

ついにオーディン&ロキ登場! と期待していたら,このロキが何ともポンコツ。おまけに“マスク精子”に“怪物ベイビー”,嫉妬に駆られた“マスク犬”まで乱入し,もうひっちゃかめっちゃか。ストーリーは判り易いし,映像的には面白いのだが,内容の薄いドタバタ劇に終始してしまったのが残念。

興行的にも大赤字。公開時の日本語版主題歌には,9月に解散が発表されたタッキー&翼の『仮面』が使用されていたが,権利問題のため映像ソフトには収録されていない。


映画クタ評:★★★☆☆




◆シリーズ一覧◆

マスク』(1995年)


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『マスク2』
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