グレイテスト・ショーマン | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:The Greatest Showman
監督:マイケル・グレイシー
キャスト:ヒュー・ジャックマン/ザック・エフロン/ミシェル・ウィリアムズ
配給:20世紀フォックス映画
公開:2018年2月
時間:105分




ラ・ラ・ランド』でアカデミー歌曲賞を受賞したベンジ・パセック&ジャスティン・ポールのコンビが劇中歌を手掛けたことで話題となった作品を今夜は紹介。19世紀アメリカに実在し,“地上でもっとも偉大なショーマン”と呼ばれた興行師P・T・バーナムの波瀾万丈の半生を,華麗な歌と踊りで描き出したミュージカル・エンタテインメントだ。

主演は,X-MENシリーズでウルヴァリンを務め上げたヒュー・ジャックマン。監督にはVFXアーティストで,この作品が長編デビューとなったマイケル・グレイシーが抜擢された。原題の『The Greatest Showman』は,バーナムが上演した『The Greatest Show on Earth(地上最大のショウ)』をもとにしている。

19世紀半ばのアメリカ。貧しい少年時代を過ごしたP・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は,幼なじみのお嬢様チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)との身分違いの恋を実らせ結婚する。愛する家族のために成功を追い求める彼は,挑戦と失敗を繰り返した末,ついに前代未聞のショーを作り上げる。小人症の男,大男,髭の濃い女,全身刺青の男,結合双生児の兄弟など,世間から隠れるようにして生きていた団員を集めて始めたフリーク・ショー(見世物小屋)のサーカスによって,大衆の心を掴むことに成功する。

しかし,そのあまりにも型破りなショーに上流階級の人々は眉をひそめるばかり。裕福になっても社会に認めてもらえない状況に頭を悩ませるバーナムは,イギリスで成功を収めた上流階級出身の若き劇作家フィリップ・カーライル(ザック・エフロン)を口説き,演出家としてパートナーに迎える。劇場を訪れたフィリップは,団員のアン(ゼンデイヤ)に恋をしてしまうのだったが…。

『ラ・ラ・ランド』の紹介で,「歌と音楽が想いを宿した台詞の一部となってゆく」と言葉にしたのだが,この『グレイテスト・ショーマン』においては,歌と音楽はさらに,“時”を繋ぎ,“家族や恋人や身分や偏見をひとつにしてゆく魔法”を見せる。史実と較べると脚色も多いし,終盤には“いかにも感”もあるのだが,これは“伝記”ではなく“物語”。ポップで心和む最新ミュージカルとしての完成形であることに異議を唱える人はいないだろう。

オープニングの『The Greatest Show』から次々に様相を変えて現れる珠玉の9曲が,見終わった後いつまでも,場面とともに心に甦る。これが音楽のパワー,これがミュージカルのパワーだと,改めて思い知らされる1本だ。


映画クタ評:★★★★★


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『グレイテスト・ショーマン』
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